これを見た途端にパチパチといっぱい撮ってしまった今日の午後。なんでかというとまるでエルスケンの撮るパリ市内という気分だったのだ。
エド・ヴァン・デル・エルスケン。オランダから戦後のパリに出てきてさまざまなパリ市内を写真に撮る。特にロストジェネレーションと呼ばれた当時のパリの若者達を撮った「セーヌ左岸の恋」はセンセーショナルであったそうだ。もちろんボクはリアルタイムでは知らないが、この写真集に大きな影響を受けたという篠山紀信と同じで、その存在を知った時からいっぺんで好きになってしまった写真家だ。
パリと写真家は切っても切れない関係にあって今まで多くの写真家たちがパリ市内を写真に撮っている。「決定的瞬間」という言葉で有名なアンリ・カルティエ・ブレッソン、ヒューマニズムのにじみ出るブラッサイ、敬愛するアラーキーが信奉するアッジェなどなど。しかしボクの場合はやっぱりエルスケンだ。
では最後にエルスケンの愛用した二眼レフのローライフレックスで撮った風に加工したものをお見せしよう。