今まで使っていたレンズでは大きな不満は無かったのだけど、K10DにDA21mmを装着して数メートル以内の範囲で撮影した場合のピントだけは我慢できないほど後ピンになるので、カメラのファームウェアをバージョンダウンして”うらメニュー”を呼び出しフォーカスを調整することにした。
こういう場合はPCなどと同じで、そのままではバージョンダウンできない。まずは海外のサイトでペンタックスの旧バージョンのファームウェアを探す。次にバイナリエディタを使ってそのダウンロードした旧バージョン(1.1)のヘッダ部分を新バージョン(1.3)のように書き直す。つまり本当は古いバージョンなのだけど、最新バージョンであるかのように装うわけだ。これで無事にバージョンダウン成功。
さっそく隠しコマンドというか起動後5秒以内にFn、Fn、Info、Menuと順番に押すと、うらメニューが現れる。ここで一番上のDEBUG
MODEをENにして戻せば、あ〜ら不思議、通常メニューの詳細設定にAFのエリアテストという項目が出てきて、ここで自分の納得がいくまでピント調整が出来る。ボクの場合はものすごい後ピンだったので数値をプラスの方向に適当に入れては実写を繰り返し、だいたいOKのところまでこの作業を続ける。結局プラスの方に210くらいズラしてほぼジャストのピントになった。このままではカメラの電源を入れる度にDEBUG
MODEになるので、再びうらメニューを呼び出してDEBUG MODEをDISに設定し直す。これで調整作業は終わり。
元々が広角レンズなので、外で景色などを撮るのは全く問題なかったのだけど、室内で絞り開放、被写体まで2〜3mっていう時のピント精度がこれで少しはマシになったのじゃないかと思う。