K20Dに新しく採用された機能にダイナミックレンジ拡大というものがある。といっても昨今流行のHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影というわけではない。あれは明度の違う数枚の写真をブラケット撮影しておいて、明るい部分を白飛びしなかったものと、暗い部分を黒つぶれしなかったものを一枚の写真に合成したもので、まあ不思議な世界の写真にはなるが、CGっぽいというか写真としては不自然だ。(HDRの秀作を紹介してあるページです。興味のある方はご覧下さい→HDR作品紹介)
でもってこのK20Dの新機能だけど、これはダイナミックレンジ(写真の持つハイライトからシャドウまで)を2倍に拡大した撮影が出来ると言うもので、今日のお題のようなコントラスト比の大きい被写体には効果を発揮する。普通このような被写体を撮影すると、バックの明るさにカメラの露出計が引っ張られて鉢植えの手前側が暗くなってしまいがちだ。
そういう場合の方法は、露出補正を掛けて明るく描画させようとするか、もしくは手前の暗くなった部分にピンスポットで露出を合わせて全体を撮るか、なのだけど、どちらにしてもそれでは今度は背景となるレースのカーテンが明るくなりすぎて白飛びしてしまう。
そこで新登場のD-Range200%という機能をオンにすると、明るく撮ろうとしても背景が白飛びしなくなるというもので、なるほど、これは結構使えるんじゃないかと思った。