トイレに掛けてある ｂｙ XR18-200mm
そろそろ今年の総決算的な記事を目にするようになった。2010年の十大ニュースみたいなアレだ。そこでボクも真似してみようと思う。タイトルに（１）と付けたのはきっと続きがあるだろうと思うからで、今の段階で（２）以降の企画を持っているわけではない。さらに思いついたものから書いているだけで、順序に意味などは無い。
でまず今年の印象第一番としては、6月のモロッコ旅行の際に立ち寄ったサハラ砂漠の西端、メルズーガ砂丘の思い出だ。砂の始まる地点からラクダに乗って隊列を組み、日没の絶景ポイントまで砂丘を登っていく。写真はその時のものでシルエットになっている先頭のラクダに乗っているのがウチの奥さんだ。ボクは撮影のために歩いたのだけど、この時のラクダを引くベルベル人のおにいちゃんとの会話がとても面白かった。
世界中から観光客が来るので、ラクダ引きのおにいちゃんも世界の言葉をちょっとずつ喋れる。アラビア語、ベルベル語は当たり前だけど、フランス語、スペイン語、イタリア語などもお手の物。むしろ英語のほうがあまり得意じゃないみたい。さらに日本語にも慣れていて、ラクダを引きながら「月のぉ〜、砂漠をぉ〜」なんて歌い出す始末。
一面の赤い砂が見渡すかぎり続くメルズーガ砂丘の印象もさることながら、このベルベル人の兄ちゃんとのやりとりが特に記憶に残っている。海外旅行と言ってもそこの人とコミュニケーションを交わした体験こそが貴重な思い出となるのがよく分かったので、例えカタコトでも外国語を喋れるようになりたいという強い動機となっている。
