テレビ画面を撮影 by X10
これが放映されたのは元日の夜なのだけど、その録画を観たのが昨夜なので今日の日記ネタにしてしまおう。なにしろこのコンサートのことは毎年触れているので書かないと何か大事なものを忘れたような気になってしまうから。
今日の写真はそのコンサートの開始直前のオープニング画面。場所はいつものウィーン学友協会大ホール。19世紀の絢爛豪華な装飾を施されたこのホールは、お正月の恒例コンサートにはもってこいの保守王道な場所だ。
今年の指揮者はマリス・ヤンソンスさん。ロシア人だそうで、ならばと選んだチャイコフスキーが効果的でした。確かにヨハン・シュトラウスのワルツやポルカこそがこのコンサートの常道ではあるのだけど、こういうふうにちょっと変わった気風が持ち込まれたほうが興味はより持続しやすい。スパイス効果ともいえるな。歌劇カルメンからのパクリ曲や(そんなのアリなんだ)、ペルシャ風味なども同様の効果があった。
お待ちかねのバレエは3回出てくる。それぞれ踊る場所が王宮などを使っているので、とにかくその背景が素晴らしい。ちょっと笑ってしまったのは二回目のシーンで、これはクリムトの接吻の絵から実写に移行するという趣向だったのだけど、あのキンキラキンのマント風なものが実写では「大名掛け布団(←そんなものがあるのかどうか知らないけど)ですか?」と言いたくなってしまったことだ。あれ絶対に掛け布団に見えるよなあ、、。それとこの回だけダンサーが裸足で踊っていたのだけど、そうかそういえばクリムトの原画は裸足まで描かれていたからだなと改めて気付かされた。下の女性
最後はアンコールの「美しき青きドナウ」で踊ってくれるのだけど、その中の1シーンがこちら。まるでミュージカルのようだ。