*** テキトー絵日記 ***

2012/08/01


キューバの思い出

カメラ持ち込み券 by X10

暑いので自宅ではハーフパンツを愛用しているが、確か薄いデニムのもあったよなあとクローゼット内をゴソゴソやったら、あったあった見つかった。早速穿いてみたらポケットになにか入っている。うん?なんだこれ?

おー懐かしいなあ。去年キューバへ行った時のものだ。トリニダーにあるロマンティコ博物館の入場券ならぬ写真撮影券の半券だ。これを買わないとカメラを持ち込めない。お値段は1C.U.C.(セウセ)。CUCというのは兌換ペソのことでスペイン語ではPesos Convertibles となる。これがなんでCUCと表記されるのかは分からない。この通貨の価値は米ドルと等価ということになっているから、まあ80円くらい。

一方、キューバ国民はMONEDA NACIONAL、略してMN、実際の口頭ではペソクバーナを使っていて、これは兌換ペソの23分の1とか25分の1とか言われている。まあ大雑把に言えばCUCの20分の1ということだから、これはつまりキューバの国民はアメリカドルの20分の1で生活していることになる。その感覚で言うと、このカメラ持ち込み券は4円だ。めちゃくちゃ安いが当然、収入も20分の1になるから果たして安いといえるかどうかは別問題。

ただし、対外国向けにCUCで物を売り、国内ではMNで使えばとてもリッチになれる。この辺が外国人向けの観光関連や、外国に出て稼いでくる音楽家やスポーツマンが生まれやすい土壌とも言えるだろう。

てなことで思いがけず出てきた半券一枚でキューバに思いを馳せたが、暮らしぶりはともかくとしても観光客には良いところだなあと、最悪のホテル経験をしたにもかかわらず、また行きたくなっているのでした。

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