もうすぐ24時を迎える近鉄・宇治山田駅 by X10
今年も大晦日を迎えた。昼間は母の店のバーゲン準備などをして、夕方には車を洗ったが風があったので手が千切れそうに冷たく感じた。風の吹かない昨日は一日中しっかりと雨が降っていたし、晴天の今日は風が強い。
夜はテレビでN響の年末コンサート恒例の「第九」を聴いていた。年末の第九という言葉には馴染みがあるが、ちゃんと通して聴くのはこれが初めてだ。でその感想はというと、、、あまり感動しなかった。
そのままの流れで2012年のクラシック総括番組を見ていたらいくつか気に入った演奏があった。まずは13歳になった少年、牛田智大が弾くプーランクの「エディット・ピアフを讃えて」。いや彼の演奏も素晴らしいが、この曲もいかにもフランスの香りがしていいなあと思った。なんというか、ドビュッシーとかサティとか、ひょっとするとミシェル・ルグランあたりまで繋がるテイストを感じる。Youtubeにあったので貼っておこう。しかし彼がこの曲の感想について「泣かせる和音」だなんて、いったい君はいくつだい?と言いたくなった。天才なんだろうねえ。
その次はバッハメダルを受賞した鈴木雅明さんの指揮する教会カンタータ 128番。この<バッハ
コレギウム ジャパン>というグループは管楽器などは全てバッハの時代のスタイルというか古楽器を使っているようだ。これもYoutubeで探したが番組で聴いたカンタータ128番は無かった。代わりに245番から抜粋でこれを。
それからお気に入りのギドン・クレーメルとクレメラータ・バルティカの来日公演にも触れて、その中から1曲放送してくれたのも嬉しいのだけど、あれはあまり好きな演奏ではなかったのが残念。まあ、グレン・グールドが残した録音と共演するという企画を取り上げたということなのだろうけど。
番組も後半になり11時を過ぎたので、ここらでテレビから離れカメラを持って深夜の街頭風景の写真を撮りに出た。近鉄の駅、駅前のホールでのイベント、JRの駅、外宮参道、などを覗いて、年越し参りで人が集まっている外宮正殿前ではまだ12時までに少々時間があったのだけど、新年を待つ長蛇の列に並ぶ気がしなかったので気が早いが先にお参りを済ませてきた。新年というより年末最後の参拝だな。まっいいか。