キャパ1900の大ホールはほぼいっぱい by G1X Mk2
今宵は毎年恒例となっているニューイヤーコンサートをペーター・グート指揮のシュトラウス・フェスティバル・オーケストラで聴いてきた。今年は正月のウィーンからのTV中継コンサートを観なかったので新春気分のウィンナーワルツやポルカを聴くのも新鮮だ。
毎年、ヨハン・シュトラウスやヨーゼフ・シュトラウスの同じような演目を聴いているわけだが、この完全なる予定調和というか、大いなるマンネリというか、これぞ保守王道といった路線が正月公演の華ともいえる。門松や初詣だって毎年同じことをして寿ぐのですからね。(ああそうか、ことほぐ、ってこういう字だったのだ。さっきから考えていたのだけど分からなかった。)
今年はオーケストラに小林沙羅のソプラノが加わって、2ステージ中で4曲、アンコールで2曲歌ってくれたのだけど、なかなか素晴らしい歌声だった。ボクは彼女のことは全く知らなかったのだけど、プロフィールによればこの5年くらいの間にずいぶん精力的にいろいろな舞台でソリストとして活躍されている。Youtubeにこんな映像があったのでご紹介しておく。
それから今年のステージだけどなかなか退屈させない趣向がいろいろあって、いかに王道保守といってもあの手この手のサービス精神で2時間のコンサートを豊かなものにしてくれた。特にフィナーレの演出は意外性タップリのエンターテイメントだった。昨年聴いたイスラエルフィルが100名近い楽団員で、その印象が強く残っていたので、今回の舞台を見た時はずいぶん少ないなあと思ったものの、満足の度合いは団員数の多い/少ないでは無いことを改めて気づかせてくれた。楽しいひとときだった。
あそうそう、今日演ったなかでボクは知らなかったんだけど、この歌、とても有名らしい。確かに素敵なメロディだ。「メリー・ウィドウ」より”ヴィリアの歌”
なんとこれ屋外のコンサートだ。(お、後ろのフルートは木管=木製だぞ)