コンサート終了 by G1X Mk2
今日は久しぶりのコンサートスタッフ。しかも内容はジャズなのでリハーサルを見ていても楽しいし、もちろん本番はもっと楽しい。具体的に言うと前半が前田憲男とウインドブレーカーズ、後半がこれに綾戸智恵が入って歌う。ウインドブレーカーズは今年で設立以来34年だそうだ。だから全員が後期高齢者だなんてMCで茶化していたがまあ確かにその辺りだろう。御大の前田憲男氏は今年80歳。でも驚くことにバンドメンバーにはまだ年上が居るとのこと。
確かに楽屋で見る限りは普通のおじいちゃん達と見えてしまうが、着替えてステージで演奏している姿はとてもそんなお歳に見えない。ラッパなんかもハイノートがバリバリだし、原田忠幸氏のバリサクなんかもハリー・カーネイ風の低音のロングトーンを聴かせていたが、年取ってくるとバリサクの低音ロングトーンは辛いよ。1936年生まれということだから今年79歳。う〜〜〜む!
ただ、いつも思うのだけど、こういう大きなコンサートホールだとどうしてもPAによる電気増幅の部分が多くなってしまうので、楽器本来の繊細な響きが味わえない。特にベースソロなんか、低音部ゆえに、どうも増幅されたマイナス面が目立ってしまって荒川康夫氏のソロだという風に感じられない。これはドラムも同様で、和太鼓じゃないんだからね、とか言いたくなってしまう。するとやっぱりジャズなんていうのは、もっと小じんまりしたライブハウスなどで生音で聴くほうが向いてるのかもしれない。
でもなあ戦後復興の時期に来日して一世を風靡したJATP(劇場で演るジャズの意味)はどうなのだと考えると、これはやっぱりロック世代以降のPAの特徴なのかと勘ぐってしまう。聞いたハナシだと、ヤマハのポプコン以降のポピュラーミュージックのPAがこういう傾向だというし。どうもクラシックを聴きだしてから、ポピュラー音楽のショーにおける電気増幅の無神経さが気になるようになってきているボクなのでした。