これはさしずめウォークレコーダー? by Q7
先日までの爽やかさはどこへやら。今日の気温は24.5度、湿度74%。気温はいいとしてこの湿度は参るねえ。カビの繁殖する季節だ。
2011年、憧れのキューバに旅行したときは全てがOKの楽しい旅だった。ただひとつを除いては。
あれは首都ハバナから南東へ300kmほど離れたメキシコやケイマン諸島に面したキューバ南岸のトリニダーのホテルでのこと。そこは元々がアメリカ資本による大型のリゾートホテル3棟なのだけど、それが今はキューバによって3棟全部が一緒になって運営されているのだった。そこの一番東側のフロントにチェックインしてそのままそこのレストランで歌あり演奏ありの楽しいディナータイムを過ごした。
ここはオールインクルーシブというシステムなのでホテル内での飲食は一切お金が要らない。なのでレストランで食事を終えたあともそのままツアーの同行男性3名と名物のカクテルなどやりながら夜遅くまでワイワイとやっていた。というのも割り振られた部屋が一番西の棟で、歩いて1kmくらいあると聞かされていたので、なら寝る時に部屋に行けばいいやと思ったからだ。
さて夜も更けてきて、ではそろそろ部屋に向かいましょうかとスーツケースをゴロゴロと引っ張りながら隣のホテルのもう一つ隣のホテルまで移動して、人気の無い棟の2階の割り振られた部屋に入ったら、、、うわぁ!ものすごくカビ臭いじゃないか。気温も高いので部屋の空気が生ぬるい。とにかく冷やそうとエアコンを入れたらこれがゴ、ゴ、ゴ、ゴとものすごい音がするものの生暖かい風しか出てこない。壊れているな。諦めてシャワーを浴びようとしたら水しか出てこない。まあ、とにかく蒸し暑いので水シャワーでもなんとかなったが部屋がカビ臭いのには参った。でももう深夜だし酒も回っているし、ここも一晩だけだし、もう寝てしまおうとベッドにダウンしたらこれがイケマセン。このベッドそのものが一番カビ臭い。シーツは綺麗なのにベッドがカビ臭い。枕もカビ臭い。うへ〜!
酒は回っているものの、このカビ臭さには閉口してしまい、とにかく寝付けない。エエイと窓もドアも開けたままという普通の旅先では考えられない暴挙に出たが、とにかくこのカビ臭さを少しでも紛らわすには部屋の換気しかないだろう。てなことでようやくなんとかなったが、眠りに落ちる前にプーンと蚊の音がして窓から蚊が入ってくる気配が感じられた。一瞬、熱帯の蚊が媒介するあれやこれや、とかが頭をよぎったが、もうどうでもいいやと寝てしまった。
これがカビ臭さで思い出す人生で一番強烈な思い出です。でもキューバそのものはメチャクチャ楽しい旅行なのだった。もう一度行きたいくらい。