奥の院への参道途中 with Q7
バス会社の日帰りバスツアーで和歌山県の高野山に行ってきた。ここは空海(弘法大師)が開いた真言宗の総本山を中心に、その末社が標高1000mの山の上に広がる仏教ニュータウンだ。元は禅寺としての修業の場であったらしいが今では小学校から中学、高校、なんと大学まである人口3500人の山上町でもある。
人口3500人というと今年3月に訪れたエジプト最南の町ルクソールとほぼ同じ規模なのだけど、こちらは彼方に比べると何故かセカセカした感じを受けるのはお国柄ゆえか?といってもこの高野山もルクソール同様の世界遺産認定の町で、ケーブルカー駅に張り出してあった直近3ヶ月の来日外国人のベスト3によると1位アメリカ、2位フランス。3位オーストラリアとのことだった。1位、3位は分かるとして2位がフランスというのがちょっと意外だった。伊勢神宮の来日外国人には多分2位にフランス人は入らないと思うもの。
境内には数多くの立派なというか巨大な杉の木が威容を誇っていたが、そもそもの杉の木は弘法大師がチョイスしたという杉の苗木が原点でもあるのだとか。植林で日本中に杉林を増やし過ぎたために山が荒れ花粉症が蔓延している現代の事情を知ったらさぞやお嘆きのことだろう。
しかしそれにしても伊勢からバスツアーでの高野山はいささか遠かった。これが仮に近鉄〜南海の電車で行ったとしても伊勢からは4時間近く掛かる。それをバスで行った上に、行きは途中の事故による高速道路不通、帰りには(たぶん)自然大渋滞に巻き込まれた結果、長時間の移動時間となって座り疲れてしまった。飛行機と違って立ち上がって歩き回ったり出来ないので余計に疲れを感じた。