*** テキトー絵日記 ***

2018/08/07(火)

「刑事マディガン」

渋いなあ with Q7

高校生の時に映画館で観たリチャード・ウィドマーク主演の刑事モノはなんという映画だったのだろう。一度観ただけなのに記憶に強く残っていてあの映画をもう一度観たいと思ったのでまずは検索で調べてみた。

そしたら大ヒットした「刑事マディガン」だということが分かった。映画のヒットを受けてテレビドラマで「鬼刑事マディガン」としてシリーズ化もされている。早速この映画を観てみようとネットで探したらなんと中古DVDが60円で売っていた。たったの60円だなんて!(送料が340円別途必要だけど)

それが到着したので早速鑑賞してみた。もう冒頭のシーンとか全部記憶にあるものと一致した。これを観たのは高校生の時で今からちょうど50年前。記憶って結構細かいところまで覚えているもんだなあと我ながら感心しつつ最後まで観たのだけど、普段は刑事モノとかあまり好きじゃないのに何故この映画は好きなのか考えてみたら、刑事モノという割にはアクションシーンがほとんどない。それから犯人を追い詰める刑事モノでありながら警察群像劇とでもいうような警察関係者それぞれの人間臭い問題を抱えていることを描いている。本部長の不倫と破局、年上の部下の汚職、ラテン系同僚の円満な家庭、それに反して若い妻の不満と自身の追い詰められた仕事への執着、などなど。

Wikiで調べたらこの映画の原作は「The Commissioner」という小説だということが分かった。ああそれでそのコミッショナー、つまり本部長役にヘンリー・フォンダが出ていたのだなと納得した。なるほどね、だから人間味ある刑事モノとなったわけなのだな。

ところで一つだけ期待していたシーンが出てこなかった。それは事件が片付きウィドマーク扮する刑事が見上げながら去っていくヘリにチルトして終わるシーンなのだけど、ウィドマーク刑事のサイドベンツが風に揺れるシーンが良かったのだけどあれは何という映画だったのだろう。でも調べても60年代にウィドマークが演じた刑事モノはこのマディガンだけなのだ。鬼刑事のほうはテレビだし、ひょっとしてそれを単独映画として映画館で上映した?まさかね。

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