右のシルバーがKP with G1X Mk2
今まで使っていたデジカメで正確に言うと、デジタル一眼レフというのは三台しかない。K-01やQ7は一眼カメラではあってもレフレックスではない、つまり鏡の無いミラーレス機だ。
一番最初にデジタル一眼レフカメラ(デジイチ)を入手したのは2006年でカメラは2003年に発売されたistD。このカメラで昔の写真熱が蘇り同年のスペイン旅行でも活躍してくれた。その時の写真を並べてスライドショーにしたのがこちら(youtube)。だからここで使っている写真は全て初代機でもあるPentaxのistDで撮ったものだ。そのistDはその後メディアの出し入れが出来なくなりレンズベビー専用機として使っていたが、それもとうとう今年の夏前頃に壊れた。
次に入手したのはPentaxが本気でデジイチを開発したと言われたK10Dで、これは2006年発売のものを翌年くらいに買った。これを2年間使ったあと、K10Dの後継機として出たK20Dも買った。この2台はそれ以降ずうっと現役のデジイチとして使っていたが、その後に入手したミラーレスのK-01と比べるとテクノロジーの進化には遅れていると感じることも多々あった。
まあ考えてみればK20Dで11年前、K10Dに至っては13年前の機種なわけでレンズは資産、デジタルカメラは消耗品という原則で考えると、これらのデジイチが古くて性能も落ちるのは当然といえば当然なのだ。ちなみに今、K10Dの中古相場は1万円くらいの価値しか無い。業者の売値で1万円なので買ってもらえたとしても数千円だろう。
さてそんなデジイチ遍歴の今、急にデジイチが欲しくなったのだ。それも流行りのフルサイズではなく、流行りのミラーレスでもなく、最新機種でもない去年発売のPentax
KPをだ。このカメラのどこがいいって言うのは難しいのだけど、要するに全部入りの当たり前の小型一眼レフだということ。逆に言えばこれと言って変わった特徴などというものも無い。つまりメカとして完成度の高いデジイチというのがポイントかな。肩液晶もないし豊富にある物理ダイヤルで様々な割当もできる。ファインダーを覗いてシャッターボタンを押すとシャキーンとミラーが上がり物理シャッターが走る。この原則的な快感。
という訳で今日はさっきからこれであれこれを試し撮りしているのだけど、某写真家がベタ褒めしていたカメラ任せのシーンアナライズドオートというのがなかなかよく出来ていて面白い。これは言ってみればカメラ内蔵のAIがシーンに応じて細かいセッティングチェンジをしてくれるというモードで、単に露光量を自動でセットするプログラムオートとは違うというのが売りだ。しばらくはこのモードを使って遊んでみよう。