*** テキトー絵日記 ***

2023/09/05(火)

新田次郎「八甲田山死の彷徨」

by G1X Mk2

今日は天気も安定し再び真夏のような一日となったが、またしてもエアコン下でほとんどを過ごしてしまった。本日はこれ、新田次郎「八甲田山死の彷徨」。明治35年、日露戦争を前に陸軍が冬の雪山の行軍を企て、未曾有の大遭難となった事件である。

小説では全ての人物名は変えてあり脚色を施したものとなっているが、事件の概要は当時の新聞記事を始め多数の詳細な記録が残っており、それらの事実をベースに組み立ててあるので非常に読み応えのある山岳小説となっている。

この小説を読むのはこれで3度目、映画化されたものも観たし、なので粗筋はもちろん、部分的なエピソードなども記憶に残っていた。ただ今回は亡き父の書棚にあったものを読んだのだけど、これが昭和47年発行の本、つまり51年前の本だ。最初は活字が小さいことに戸惑った。がすぐに内容にハマっていったのは言うまでもない。単行本の帯には定価520円とある。大卒男子の初任給が5万円程度の頃だ。

******** 覚えたい語句の自分用MEMO *******

  遭難小説
イタリア語  Romanzo sull'angoscia
(ロマンゾ スランゴッシャ)
 スペイン語 novela de socorro
(ノベラ デ ソコロ)
 ポルトガル語 Romance de angústia
(ホマンシ ヂアゴシャ)
 フランス語 Roman de détresse
(ホモン ドゥ デトレス)
Distress novel

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