*** テキトー日記 (99/07/11) ***
LPレコード
ベースの友達から電話があって「エラのThat Old Feeling」のレコード用意してくれた?との内容。し、しまった。忘れていた。どうも彼のお友達のシンガーさんがこのバージョンで歌を覚えたいらしくて、この「エラ with ジョー・パス」のアルバムを持ってる奴を探していたというもの。
いまやレコード・プレイヤーすら持っていないボクにとっては、LPレコードというものが単なる記念品なみの物でしかないんだけど、しかしこのアルバムの内容は素晴らしいのである。いやこれに限らず過去35年間の間に少しずつ増えていったレコードというのは、ある意味ボクの音楽人生の軌跡を描いているといっても…いやそれはちょっと過言であるけどさ。
このアルバムを探すときにふと思ったのだけど、ボクは自分がサックスをプレイするんだけど、その割りには手持ちのアルバムというのはピアノやギターやボーカルが多いような気がした。渋目のものが多いなあ。なんででしょう?
たぶんですが、バリバリのサックスものなどは当時毎日のように通っていたジャズ喫茶で聴き浸っていたからかもしれません。なにしろビンボーな学生でしたからジャズのLPレコードなんていう高価なものはそう滅多には買えなかったのね。あー、信じられません? 大卒男子初任給がまだ三万円しない頃に、ジャズ喫茶のコーヒーが80円から100円の頃に、既にLPレコードは3000円もしたんですよ〜。
でもその方が良かったような気もする。買うか買わないかを真剣に検討するし、買えば買ったで、元を取るまで聴き込むというような聴き方でしたから。だから音楽も消耗品や消費財ではなかったですね。もう全てが価値ある一品という感じで財産でありました。それが証拠にCDになってからのものはそんなに聴き返していないもの。とは言ってもこれはそういう理由ではなくて、単に歳のせいなのかなあ?
夜、やっと「フォレスト・ガンプ」をレンタル・ビデオで観る。こういうキャラクターの役割りを演じるのにトム・ハンクスは上手いなあ。特にあの喋り方。いかにもな南部風で、なおかつIQ70の青年がまっすぐに生きていくという感じを上手に演出した喋り方でしたね。