*** テキトー日記 (99/07/24) ***
スルド
朝イチで8/8鈴鹿サーキット遊園地出演の時の関係者駐車場の地図をファックスしてもらう。今夜は明日のイベント出演のリハでメンバーが集まるので、今からこれをコピーしておいて、今晩渡そうと思ってさ。
ボクのところにはコピーがありません。あったんだけど壊れた。コピー機というのは歳をとってくると半年に一度くらいの割合で一回一万円くらいの修理が必要になってくるのね。んなもんだから最後に故障した時には修理せずにスキャナーを導入して、これとプリンタで対応することにしました。
でもちょっとコピーを取りたいなんていう時は案外不便というか、面倒なものだったんですが、Scapyというスキャナ+プリンタでコピー機の機能を実現させるフリーソフトを入手したら、これがもう大変楽チンになりまして、ホントに作者さんには感謝しています。ありがとう、Scapyの作者さん。
あそうそう、明日の出演にはスルド担当が出られないので、代わりにボクがスルドを演ろうと思っている。ちょうどいいから今日はスルドのおハナシをいたしましょう。
これがスルドというサンバには欠かせないブラジルの大太鼓です。これは直径が20inchですから50数センチで、深さが60センチくらい。
これは木製なのですが、サンバエンヘード(パレード)の時などに、より目立つようにと派手なフィルムを巻きつけてあります。 もっと巨大な24inchサイズというのもありますが、流石に重過ぎるのでアルミで出来ています。でもね、24inchサイズのスルドって観光バスのドアなんか通りませんから、移動の際には専用運搬車が必要になってくるんですよ。
\\(^巨大だゾ〜^)// >24inch
ヘッドは録音など、微妙な音の使い分けが必要とされる時には本皮のものにかないませんが、エンヘードであればご覧のような派手派手3Dヘッドがカッコいいですねえ。それにこれは途中で雨が降ってきても平気であります。なんたってプラスティック・ヘッドだも〜ん。
演奏時にはこのスルドがベースの役割を担います。バンド編成の時は大きな2ビートを作り出す役目でもありますが、ちょっとでもふらつくとバンド全部がフラフラしてしまうのでタイトなリズムをキープする必要があります。
基本的には「とっ、ドォウ〜〜ン、とっ、ドォウ〜〜ン」なのですが、この「ドォウ〜〜ン」という低音部分を長く伸ばして鳴らすのが粋というか、上手い証拠だったりします。もちろん長く伸ばそうとして、その為にリズムが狂ってしまうようではエケマセン。
また低音を強力にプッシュしますので、リズムが狂うとまでは行かないまでも、ビートに対する先ノリ後ノリといったことも注意を払う必要があります。ミディアムまでのテンポにはジャストで、それより速いテンポの時は常にビートに対して先ノリをキープしていないとバンド全体がダレてしまうように思います。一見地味な楽器のようですがバンドの中での役割はとても大きいです。特にテンポのキープという点では一番重要な楽器です。
サンバ・エンヘード(カーニバルなどでのパレード)の時はこのスルドだけでも大中小とサイズ違いの隊を作って大暴れしたりします。こーれがまたカッコいいのですが、難しいのことあるよ、でもあります。暴れるといっても中スルドと大スルドがコンビネーションを組んで基本リズムを作り、そこに小スルドがほとんどアドリブでカッコ良くフレーズを歌っていかなければエケマセン。中米で言うところのキントという楽器の役割になるのでしょうか。
写真に写っているビーター(叩く棒)は「ホーダ・ヂ・オーロ」というサンパウロのサンバチームのスルドさんからプレゼントされたもの。
さぁてこれを本当は肩からぶら下げるようにするんですが、そうするとせっかくの衣装が台無しになったりするので、なんとかこいつを腰からベルトでぶら下げよう思って、家からスポーツバッグの肩掛けベルトを外してもってきました。で今からその調整をやるのであります。