*** テキトー日記 (99/08/25) ***
ビバ! フラメンコ
本場のフラメンコライブを演ってる店をインターネットで探したら、新宿のエル・フラメンコくらいしかないという結果だったのだけど、案外自店のホーム・ページを持たない穴場的な店もあるんじゃないかと思い、個人的にフラメンコが好きという人達のリンクなどを探していたら「TABLAO」の紹介というのがあって、ここに上述のエル・フラメンコ大阪店というのがあった。
ややや、あった!あった!とばかり探ってみれば、この店は昨年(98年)の11月にオープンした大阪は梅田のHEP FIVEの中にあって詳しい情報はこのHEP FIVEで検索しなければいけないのだった。このHEP FIVEというのは旧阪急FIVEのことで、屋上にデカい観覧車があるのですぐ分かります。
でそこに行ってきました。店は5Fにあって、入り口入って左側はBAR(バル)と呼ばれるスペイン料理を楽しむだけのレストラン。右に入るとそちらはTABLAO(タブラオ)と呼ばれるショー・レストランになっています。ショーのことを知らずにレストランの方で食事を済ませた人達が後から気づいてタブラオの方に移動してきましたが、ショー・チャージ(2000円)以外にも最低ワン・ドリンクと料理一品を頼まなければいけないようでした。料理ですが、美味しいです!パエリヤなんてボクが今まで食べたパエリヤの中では一番美味しかったんじゃないかな。キノコを温めた料理も美味しい。パテや黒豆も美味しい。値段もさすがは大阪と思えるほどにリーズナブルです。ハッキリ言って安い!
ショーは7時からと9時からの1日2回で、1ステージは約70分くらいあります。入れ替え有りだと思いますが、根性のある方はじゃんじゃん飲み食いして2回とも観ようとしてみて下さい。できたらその結果も教えて下さい。もっとも内容は非常に濃い〜〜ですから2ステージとも観ようと思うとそれなりに根性も要ると思いますよ。
ショーが始まってしまうとテーブルの客席は暗くなってしまうので、料理が来ても皿の上になにがどう載っているのか良く見えません。闇鍋状態になりますので、ショーが始まるまでに食事を済ませてしまうのがベストです。ブルーノートみたいに食べながら見るといった雰囲気ではありません。だいたい目の前で行われるフラメンコ・ライブは食事する手も止まってしまうほどの迫力がありますから、食べながら観ようと思っても食事も冷めちゃいますしね。
さてこの日は東京のエル・フラメンコで演っていたエル・トレオ舞踊団という10人のグループでしたが、一人は体調でも崩したのかお休みのようで9人編成でした。ここからはパンフレットの引用ですが、このグループはアンダルシアのジプシー・フラメンコの名門出身だそうで、確かに即興要素を多々感じる生粋のジプシー・フラメンコだと感じました。編成ですがギターが二人、歌手が二人、男性ダンサーが二人(この内の一人がリーダーで、もう一人は若手なんですが、その若手の彼がめちゃくちゃカッコいいんだ!)女性ダンサーが三人。女性の一人は歌手も兼ねていてヘッドセットのマイクで歌うんですが、これがもう本場のといいましょうか、とてもオクーターブ12音では捉えられないあの哀愁のメロディ、泣きのコブシ、まさに民謡そのものといった風情でございました。素晴らしい。
しかし彼女の歌はジプシーの持つそれではあったとしても、いわゆるフラメンコ部分ではやはり男性二人の歌うソレアやブレーリアといった内容が素晴らしいです。即興性は多く含みながらも、歌と踊りと伴奏のギター二人がぴったりのタイミングでブレークやアクセントを演出します。観ていると、歌手は踊りを見ながら、ギタリストは歌手を見ながらタイミングを合わせているようでしたが、あれは一朝一夕で出来るものではありませんね。とにかく間違い無く<本物>であります。(と思います)素晴らしい。
写真、録音など一切禁止されているので、お店のパンフレットを勝手に掲載しておきます。本格的サルサライブの店「パタパタ・デ・ラ・サルサ(帝国ホテル大阪内のクラブ)」が無くなったも同然の今となっては、大阪でボクの一押しのお店です。いいよ〜〜〜!