*** テキトー日記 (99/09/12) ***
カサブランカ
日曜日だけど、この残暑では秋物の店内も暑苦しく感じられナンの動きも無く特に書くようなこともなかった。友達が遊びに来てくれたので個人的には楽しく過ごした日中ではありましたが。
夜のレッスン途中でN君と映画のハナシになった。彼はまだ20代と若いのに昔の名画といわれるような映画が大好きなんだそうだ。一番好きなのは「カサブランカ」で二番は「旅愁」のビビアン・リーで、他にもフランス映画が大好きだそうで、ゴダールの一連の作品なんかのハナシになってしまった。
特に「軽蔑」の映像の美しさや、色のハナシ、会話で魅せる映画本来の魅力といった点で一致を見た。最近のハリウッドものはCGやアクションでしかアピールできず、観客を低く見てるよなあ、などと話し合った。全世界ガキ化傾向?というのがボクの持論なんだけど、彼もまだ若いのに大いに賛同してくれた。
ボクも「カサブランカ」とか「ひまわり」とかのお気に入り映画はビデオで持っているんだけど、「カサブランカ」で酒場にドイツ兵が入ってくる時に店にいたフランスの警官と言葉でチクチクやり合いますよね。あそこの日本語スーパーの文字が、ビデオとLDと映画館で上映されたものでは違うのをご存知でしたか?第三国での出来事とはいえ、敵対している国同士の会話ですから、辛辣な言葉のやりとりなんですが、これを結構ソフトに言い換えたものと、もっと直截的なものがあるらしい。これはボクも知らなかったんですが映画マニアというかカサブランカ・マニアとでも言えそうな昔の友人が教えてくれました。彼の場合はそのシーンで流れるスーパーインポーズの日本語を一字一句覚えているんだけど、それが出てくるのを楽しみにしながら、映画、ビデオ、LDと何度も見比べて悦に入ってるそうです。いやぁ、マニアですね。
ボクの場合はそこまで凝った見方はしてない(出来ない)んだけど、それでもやはりこの映画は好きで、いつもの月一のレストランライブではカサブランカの主題歌"As time goes by"をオープニングのテーマ曲にしています。
Here's looking at you kid ! が「君の瞳に乾杯」は名訳かもね。