*** テキトー日記 (99/09/29) ***

20世紀デザイン切手・第2集

例の郵便局の大当たりビジネスの第2集の分がやってきた。今月も50円と80円の切手が10枚10種類という構成。時代は明治から大正へということだ。で、どれか1枚を写真でご紹介しようと思うのだけど、これがなかなか今月は迷うなあ。

最初の2枚は2枚でひとつの絵柄というデザインで、内容は「初の国産飛行機」であります。ズルイよなあ、こんなことされちゃまずちぎって使おうという気にはならないもんなあ。おまけに飛行機というのはボクの好きなもののひとつでもあります。

つぎは「尋常小学校唱歌」とありまして、当時の音楽の教科書の表紙が切手デザインになっています。これもなかなか良いぞ。

南極探検の白瀬中尉の防寒服を着たイヌイットみたいな写真、野口英世博士と愛用した顕微鏡の写真、オリンピックに日本が初参加したストックホルム大会の日本チームの入場行進の写真と写真デザインが続きますが、それなら右下の左側にあるこれはどうだ。

「唄のヤシーュチカ」。 わはははは、\\(^うたのやしーゅちか^)//

松井須磨子と島村抱月の二人の写真ですぞ。なかなかに社会派の切手デザインであるよなあ。なに?ご存知でない?

松井須磨子:新劇女優。長野県生れ。1911年(明治四四)文芸協会の第一回公演に「ハムレット」のオフィーリアに扮し好評。後に島村抱月の芸術座に入り、カチューシャ・カルメンなどを演じた。抱月の死を追って自殺。(1886-1919)

島村抱月:文学者。島根県出身。早大教授。雑誌「早稲田文学」を主宰、自然主義文学運動に尽力、文芸協会のために貢献。1913年(大正二)松井須磨子と芸術座を起して西洋近代劇を紹介。(1871-1918)

カチューシャの唄:流行歌。島村抱月・相馬御風作詞、中山晋平作曲。トルストイ原作・抱月脚色の劇「復活」でカチューシャ(松井須磨子)らが歌い、1914年(大正三)夏から流行。

実はボクも二人の詳しい成り行きは知らないんですが、抱月さんが亡くなったのが47歳ですね。しかしその後を追って自殺した須磨子さんは33歳じゃないですか。あーた、美貌の盛りでこれからっていう時なのに、ね〜。一途だったんでしょうねえ。

という訳で今日の写真はこの切手だと思うでしょ? これが違うんだな〜。わははは、だって内容はともかくデザインとしてはあまり面白いものじゃなかったので。で今日の写真はコレだ。

ミルクキャラメル発売!

つづく

戻る