*** テキトー日記 (99/10/18) ***

テレビに映る簡単なひとつの方法

今日といっても日付がそうなだけで実際には昨夜の深夜、東海テレビで今年の斑尾高原のジャズフェスの様子を放送していた。2時頃から1時間。最近の就寝時間はずっと3時を過ぎてからなので、最後までこれを観ていた。

相変わらずの画面というか、有名な「真夏の夜のジャズ」という画期的なジャズフェス映画の影響から抜けられないでいるというかの画面作りで、純粋な音楽番組のつもりでこういうのを観ると腹が立つが、これはニュース、レポートの類いだと思えばそれでも結構楽しめる。

バブル絶頂期まではこういうテレビでの放送、つまり限られた時間の枠内でのジャズ演奏の放送であっても、その分だけオンエアするものを厳選して、でも選んだものはきっちりと曲の最初から最後まで流すという立派な方針があったようだけれど、もう今はそんなこといってられないらしく、音楽として流してくれるのは一曲が短い歌物くらいなもん。

もともと派手な部分だけ取り上げたいというような、いかにもテレビらしい、言いかえればヤラしい傾向はあって、それは例えばサックスのソロは全部放送してくれてもベースソロになるとフェードアウトして終わりだとか、あるいはピアノソロになった途端、辺りの風景や外人客や露出の多い観客のおねいさんのアップとか、をいをい、カメラマンだか現場ディレクターだか知らないけど、あーたの品性、感性が疑われるよ、てなことを平気で何年も同じように続けていたよなあ。

もしあなたが女性でテレビに映りたいと思えば簡単です。夏の間で、テレビ中継が入っているどこかのジャズフェスに出かけます。その時はなるべく地味派手なもの、色や柄はシックなんだけど肌の露出は多くて結局は派手ぢゃん!てな服を選びましょう。サングラスは欠かせません。それからエスコート役には外人を頼みます。外人といってもアジア人ではエケマセン。西欧白人がベターですが、ジャズフェスというくらいですからこの場合は黒人もOKです。さてフェスティバルが始まったら、なるべくエンジョイしてるという風を装いましょう。ウソでもいいからノリノリで踊り始めちゃった、というくらいの演出も取り入れてください。

テレビカメラは絶対にあなたを望遠レンズで狙って撮影してくれます。ホントです。きょう日のカメラマンやディレクターは音楽など本気で聴いてはいませんから、絵になる素材があれば必ずゲットしようとしてきます。どーです、簡単でしょう?

マンデイ満ちる Now on singing. これは昨夜出演していたマンデイ満ちるさん。秋吉敏子さんとチャーリー・マリアーノ氏との間のお嬢さん。

曲はチック・コリアの名曲”スペイン”。彼女がこういうドレスで歌っている間はテレビカメラは絶対に彼女から離れない。昔はテレビ局関係者には元プレイヤーとかマニアとかのジャズファンが多くて結構硬派な音楽番組として放送してくれたのですが、今は、ねえ……。

つづく

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