*** テキトー日記 (99/11/10) ***
KAYさん
先月はお休みだったので2ヶ月ぶりのタキシード・クラブのライブだった。歌手が来るのでよろしくとは聞いていた。この辺のアマチュアシンガーさんだろうと思っていた。
ファースト・ステージを終えて、ギターさんとその歌手さんとのデュオでセカンド・ステージとなった。歌手さんがマイクを持ったその雰囲気からして「むむむ」と来るものがあった。そして流れ出る良く響いた彼女の低音を聞いた。う、ウマい!! めちゃくちゃウマい!!!
良くある”ジャズシンガー風”に作ってるような歌い方なんかではない。全然自然。素直に歌うのだが、メロディの取り方などは粋なジャズスタイルだ。喉で歌ってない、体で歌っている。いったいこの人は誰なんだろう?
7、8曲を歌い休憩となる。さっそくボクのインタビューが始まる。で分かったことは彼女の名前はKAY(ケイ)さん。元々の生まれ育ちは東京の方で、世良譲さんのところで歌っていたんだそうだ。といっても六本木あたりのジャズクラブではなくてもっぱらホテルのラウンジだったそう。その後アメリカはLAに渡り、現在はLAでシンガーとしてご活躍中。ご家族のことで短期予定で帰国中で、短期とはいっても2年くらいの予定だそう。でこちらでのお住まいはなんと伊勢なんだそうで、うっひゃあ!スゴい実力のシンガーさんが傍にいるんだなあ。なんとかしなくっちゃ!?なんて思うがなかなかローカルのアマチュアやセミプロクラスでは彼女の実力と引き合わないような・・・。
「ビビってしまう」というベース君に「いやいや、そんな風に考えてはエケナイのだよ」と返事をしてタキシード・クラブのセカンド・ステージを予定通りに始める。これはこれで楽しいのだ。お客さんから見ればサード・ステージということになる。
終わって再びギターとヴォーカルのデュオで二回目のセットを聴かせてもらう。店にすればフォース・ステージね。う〜みゅ、素晴らしいなあ。この夜、新しく持参したセクシーボトルの”Desir”を開けて、すっかりバーの客となるボク。(ボトルのドレスが違うことに注目!)
やんややんやの拍手で終わった。楽器をバラしステージを片付け店も閉店時間になった頃、KAYさんもゴキゲンになってきたのか、ピアノに向かって一人で弾き語りを始める。これがまたなかなかのもので、結局ここから30分ほどのアフターアワーズのステージとなった。ボクもお店の人も関係者も皆さんただの客となって味わう。思わず葉巻を取りだし深夜のステージを”Desir”のコニャックで楽しむ。う〜ん、ゴキゲン、ゴキゲン。
9時のタキシードクラブのステージ開始から深夜1時のアフターアワーズの終わりまで、気持ちの良い音楽三昧の一夜でした。KAYさん、素晴らしいなあ。