*** テキトー日記 (99/12/11) ***

トランペットのご帰還

最後の練習日だというのに、この夜はエラく集まりが悪く歌手二人お休み、ということはカンタ/コロの掛合いが出来ないからサルサ系は出来ない。だいたいピアノがオーストラリアに行っちゃってるのでピアノ・モントゥーノが無い。ラッパもお休みで派手なトップノートも無い。せめてものバッキング・ハーモニーにとギターさんを事前に電話して確保しておいて良かった。彼にしても今晩はなにかシゴトがあったようだ。スタジオ練習は夜10時からなので、早く終わるシゴトの場合はその後に来てもらうというのも可能ではある。

特に練習しておく必要があるような新曲もないしバンドのシゴト予定も無いから、何か練習するという内容ではなくて、音を出してアソビましょ!というものなのだが、なんだか自分のアルトが年々下手になっているような気がした。もう最近はテナー奏者気分なのだね。

アルトもテナーも同じようなものだと思われるかもしれませんが、音域や楽器サイズ以外にも違いはいろいろあって、ボクにとって一番大きな違いは「吐き出す空気の圧力の違い」といった感じなのです。アルトの方が圧が高いというか、圧が掛かったままの状態でフレーズを歌うのだけど、この圧の掛かったまま状態というのがちょっと苦手になってきている。

元々アルト奏者で、その後テナーに転向した奏者は多いですが、この逆はあまり知らない。この辺りになんだか秘密が隠されているような気がする。もっと言うとアルトは一定の圧を掛けた上でいろいろ演るのに対して、テナーは圧が掛かる/掛からない(抜ける)といったところで歌っているように思うのね。だから若い内はアルトを選んだ人もその後テナーに転向したりするんじゃないだろうか。もしくはずっとアルトのままなんだけど、なんにしろ最初テナーを始めて、それからアルトに転向したという人というのはそんなに沢山は居ないと思う。というか有名どころでは全然思いつかない。

今日からトランペッター! ホントか??さてプリンターのインクを買ってきてくれた筈のユタちゃんは、買ったインクを持って来るのを見事に忘れて、その代わり長い間貸し出しになっていたボクのトランペットを持ち帰ってきてくれた。なんといってもこいつのせいでボクの自宅にはマイルス・ミュートことハーマン・ミュートが二つも転がっているのだ。わはははははは。何故二つもあるのか?は、一つ買ったことを忘れて、また買ってしまったというもので、だからボクもすぐ忘れてしまうユタちゃんのことを責められはしない。

そこで新しく復帰したこのオモチャ、いやトランペットで再びロングトーンなどの基礎練習から始めることにした。わーーい、当分アソベそうなオモチャが増えたぞ。

つづく

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