*** テキトー日記 (99/12/26) ***

”Blue in the face”

26日になったのでクリスマス関係の飾り付けなどはさっさとお終いになって、お仕舞いになられる。この辺が諸外国と違うところで、大晦日〜正月のほうが値打ちがあるという日本の事情を良く表していると思う。ことクリスマスに関しては余韻もへったくれもありません。何か急いで終了してしまう。今でこそライトアップやイルミネーションなどはクリスマスと関係無く続けられたりしますが、昔はこうしたものも全てクリスマス関連として終了されていた。

Harvey Keitel昨夜はお友達から借りた「Blue in the face」というハーベイ・カイテル主演これは映画「Smoke」の一場面の映画を観た。これってまったく「Smoke」のままというか、続編というか、サイドストーリーという感じだと思ったら、「Smoke」を撮影中に既にこの映画も撮ってあったらしい。ジム・ジャームッシュ監督が出てきて台詞なんだか本当のハナシなんだか分からないのをペチャクチャとしゃべったかと思えば、マドンナがシンギング・テレグラムのダンサー役だったりと、なかなか異色の映画なんだけど映画全体で言いたいことは「We love Brooklyn」ということ。ブルックリンは下町だということ。このタバコ屋は町内の銭湯みたいなもんだということ。結局は人と人の交流が一番なんだということ。---うむ、さもありなん。ついでにボクの大好きなこのハーベイ・カイテルのことを調べたら1939年生まれなんだけど、本当にブルックリンの生まれ育ちだった。「レザボア・ドッグス」ではギャング役だったけど、この映画みたいに街の普通の人の役とか、若い頃はいろいろあったんだろうなと思わせるような役柄などにはピッタリで、渋くて、でもカッコいいのだ。

このフレーズ”Blue in the face”というのは映画の中では「(そんな)青筋立てて(怒るなよ)」という訳で使われていて、面白いと思ったので辞書で調べてみたらこんな例があった。

She scolded him until she was blue in the face.

(彼女は顔が真っ青になるほど彼を叱りつけた。)

映画の翻訳のほうが上手いなあ。「顔が真っ青」ではなにか直訳っぽいけど、「青筋立てて」というのはイイなあ。

しかし今日は日曜日のはずなんだけど、なんだか街中の雰囲気は月曜日みたいだ。クリスマス・イベントの後のお疲れさまってとこか?

つづく

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