*** テキトー日記 (2000/01/13) ***

お抹茶

以前からお抹茶というのは好きであった。鎌倉の報国寺というところに行った時は、まだ鎌倉が雑誌「anan」などでクローズアップされる前だったので、実に静かな竹林の境内を散策できて、緋もうせんの敷かれた和風ベンチに腰掛けるとどこからともなく現れたお坊さんが干菓子とお抹茶をサービスしてくれた。この時のお抹茶が実に美味しいものだったのだが、それから機会があるごとに頂くお抹茶は結構ボクの好きな飲み物の一つになっていった。

しかし、茶道なんていうとハナシがヤヤコシイが要するにお茶なんである。自分が飲むために淹れる分ならば、別に作法や道具なんてどうだってよかろう。しかしあの細かい竹で出来たシェーカーみたいなの。あれは必要だ。なんといってもあれで緑茶を細かく泡立ててクリーミーな味わいにするのだから。

こういうのは思い立ったら吉日である。帰宅後、ご近所にお住まいの叔母の家に電話をする。彼女は華道の先生なのだが書道もやればお琴に着つけもやっているから茶道も押えているに違いないと踏んだ訳ね。そしたらビンゴ!で、嵯峨流華道にお茶は表千家ときた。要らなくなったお古の泡立て器をちょーだいとお願いして、ついでに初回分を含めた高級お抹茶も頂いてきた。しめしめ。しかしお茶が100g4000円もするとはねぇ〜。自分で買う時は1000円くらいのにしよっと。

ではさっそく淹れてみる。とはいってもまともな茶器など持ってないから、お茶碗にて初トライ。うむむむ、なかなかイメージ通りの細かいクリーミーな泡が立たない。いろいろやってみるうちに、いかに細かく手を振動させるかがポイントと判ってきた。マンドリンでトレモロかます時の要領ね。しかしあれこれやっていたのでいつの間にか冷めてしまって美味しくない。邪道であるのは百も承知しつつ、この泡だったお抹茶を電子レンジでチンする。あはははは、あっちっちになった。熱湯で飲むものじゃないらしいんだけど、な〜にかまやしない。ボクには熱い方が美味しいんだもの。

こりゃ旨い。もう一杯いこう。今度は濃い目でイッてみよう。ん〜、イケるイケる。とは言いつつ、いつものクセで最後にはコーヒーを飲んだ、これが夜の11時過ぎ。

その後、いつも通りに2時半頃寝ようとしたが、寝られない。寝つけない。正確に言うと目は眠たがっているのだが頭の奥が妙に冴えわたっていて全然寝つけない。あ〜ら〜、しまった。さっきのお抹茶のせいか!と思った時はすでに4時半を回っていた。慣れないことをしたからですなあ。という訳でこのお抹茶は今日からは日中に頂くことに決めました。そこのあなた、一服淹れましょうか?

ボクが淹れたのだ。美味しそうでしょ?

つづく

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