Tan
Tan が面白い
ブラジルの打楽器でタンタンというのがある。ブリキの長い胴体にソファみたいなヘッドをつけたもので、主にパゴーヂの時に使うものだ。とはいってもサンバ・エンヘードでもこれがバッテリーアの先頭に立っていたこともあるから、ま、何にでも使うのだろう。
斜め上から撮ったので円錐形に見えるが、底のほうは細くなってはいない。胴体がテーパードになったものもあって、そちらはチンバという。奏法や役目は同じものだ。
実はこの楽器は何年か前に伊勢であった"世界祝祭博"に来たブラジルのサンバチームがホテルでパゴーヂ演って一緒に遊んだ時に使ってたもの。それをBENKEI氏が買い取って所有していたものだ。
手で叩くスルドと同じようなもの、ということは知っていたが基本奏法というか左手で胴体をカチカチ演るタイミングみたいなものが今ひとつ分からなかったので、それ以来ほとんど使われていなかった。
そしたらある本にこの奏法が解説してあって、それによると基本はこうだ。
○はオープン、+はマフ、左手の*印が胴体をカチッと鳴らすタイミングで、だから指輪をするのが効果的なんだそうだ。確かにホテルでのパゴーヂでも指輪の貸し借りをしていたなあ。
てな訳で昨日からこいつにハマっています。面白い〜〜!確かにスルドと同じようなものなんだけど、ボクはどうもスティックというかビーターというか、ああいうバチを持って鳴らすものは苦手なのね。やっぱ手で叩くもののほうが性に合います。音色はヘッドの材質や手で叩くというところからソフトで暖かい感じです。いかにも歌の伴奏っぽい。それにこの奏法だとスルドよりはゆっくりなテンポに合うというのもパゴーヂ向きの理由のひとつかも。
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