*** テキトー日記 (2000/02/10) ***

20世紀デザイン切手・第6集

このシリーズは郵便屋さんが毎月届けてくれるんだけど、その持ってきてくれる時期が毎回バラバラだ。月末になったり、月初めだったり、しばらく間隔が開いたりと、結構印刷とかに追われているような感じもする。なんといっても郵政省の予想以上のヒット企画らしいから。

左:ダットサン、右:トヨダで今月は昭和4年から昭和10年ころの出来事をデザインした切手で、五・一五事件、二・二六事件など、その後の戦争突入への出来事などもあるが、ボクが着目したのはこれ。国産乗用車の生産が始まるというもの。

日本で自動車(乗用車)が作られ始めたのは、昭和五年だそうで、これ西暦で言うと1930年だから、まだ70年くらいのもの。というと現在70歳以上のお歳の方々が生まれた頃っていうのは、そもそも国産乗用車など無かったってことなのですよね。

そういや、ボクが生まれ育ったのは近鉄の宇治山田駅という大きな駅前なのですが、子供の頃はこの駅そのものが遊ぶ場所でもありました。駅前には黒塗りのオーバーフェンダーな形の、やたらと丸みを帯びたハイヤーが何台も客待ちしていまして(あの頃はタクシーなんて言わなかった)、そのピッカピカに磨き上げられた車体を鏡代わりに遊んだりしましたが、あれって全部外国車のように思えた。果たしてあれは国産車だったのだろうか?

だいたいボクはその後に知った「タクシー」というものと、この駅前にズラズラと並んでいる「ハイヤー」がいったいどう違うのか、長い間不思議でありました。確か、あのハイヤー達にはメーターなんて無かったぞ。

生まれて初めてタクシーに乗ったのは、生まれて初めてビーフ・ステーキを食べたのと同じ中学生になった頃でしたが、ずいぶん高級なことを体験したという高揚した気分でした。叔母のデート相手が奮発したのに便乗したっていうだけなんですけどね。

つづく

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