*** テキトー日記 (2000/02/15) ***

飛行機

「Air World」という雑誌を借りてきた。記事は主に軍用機が多いのだが民間機も沢山扱われている。飛行機というのは一切の無駄なものを排除するから、まさしく機能美の王様と言えるんじゃないだろうか。

DC-10その中にあったこの写真は美しいですねえ。Hideki Motoiさんという人の作品だそうですが、ユナイテッド航空のDC-10が着陸しようとしているところ。

ボクがまだ東京や横浜に住んでいた頃ですが、空港のあの雰囲気が好きで、何度か遊びに行ったことがあります。

その頃の関東地区の国際空港といえばまだ羽田空港でしたが、3階の送迎デッキ、それも天井のないオープンデッキから夕暮れが迫る空港に離着陸している各国の旅客機などを見ていると、なにかこう胸がキュンと締めつけられるようなメランコリックな感傷が湧きあがってきたものでした。なにか自分が子供時代に戻って、その子供の目で大人の世界を見上げているような気すらしました。何故なんでしょうねえ。とにかく国際空港はエラく感傷的な気分になれる場だということです。それも特に夕暮れ時がイイですね。この写真を見ていると20年以上前に羽田空港で感じた、あの時の気分がよみがえってくるようです。

とはいってもボクはパスポートを持ったことが無いのでして、すなわち飛行機で海外渡航なんていうのは経験が無いんですけどね。それにここでボクが言うところの感傷的気分とは、飛行機に乗って行ってしまう人の気分じゃなくて、それを見送る人の気分なんだと思いますけどね。

つづく

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