*** テキトー日記 (2000/02/19) ***

新規ナイトスポット探訪

これナンだろ?こういうのはたいてい雑誌でその紹介記事をみたり、人伝に聞いたりすることが多いのだが、記事などの場合はヨイショが入っていたりするし、写真なども一番良く見える状態を演出してから一番良く見える角度から撮ってあったりして、行ってみれば記事内容ほどではないなんてことは、ままある。

人伝の場合も、それを教えてくれた人がこっちと気が合う人ならば問題ないのだけれど、ただ単に教えてもらったからといって出かけてみればガッカリなんてことは良くある。

塩がキツイのはねぇその点でお薦めなのが、すでに行ったことのある店で別の店を紹介してもらうというやり方。ただし、当然同業他店とか類似業種の他店を紹介してもらう訳だから、その聞き方には注意を払わないとエケナイ。

一番無難なのは「この店は気に入ってるんだけど、もう一軒行くとしたらどこがお薦め?」と尋ねる方法。この時向こうさんはこちらを観察した上で「ははぁ〜ん、こいつだったらアノ店なんか喜びそう」という風に反応すると思うので、無言で主張するのが苦手な方はちゃんと希望の内容を伝えた方がよろしい。

やぱしコレが一番ね。同業他店とはいっても、同じ街での場合などは案外いろいろな繋がりがあったりして、AさんはBさんの店で修行していて今度独立した、とかCさんも店は出したがお酒の修行ではAさんの方が尊敬できる、とか。ね? いろんなハナシが聞けたりもします。ま、そういうハナシが聞けなくても、あるバーで教えてもらった別のバーは少なくとも、実際に行ってみてあまりガッカリするようなことはありません。

甘いのもねぇという風に今宵は新規のバーを探訪してきました。店は新築なので綺麗だし、照明は落としてあるし、珍しいカクテルを作る時はカウンター中央が光のステージになるような細工もあるし、カクテルの味もなかなかキリッとしているし、悪くありません。ありませんが、バーテンダーがまだ張りきってきるのね。ちょっと力が入りすぎ。だから顔見知りの常連さんと思しき人とリラックスする時と、その他のお客さんに接する時での雰囲気の落差が見えてしまう。それから一所懸命なのは分かるんだけど、彼の熱意が「酒」に向かっていて、お客という「人」に向かってないのも今後の課題ですねえ。ボクはバーを美味しい酒を提供するだけじゃなくて、快適空間を提供するところと思っているのでね。尤も、あまり「人」だけに向かいすぎるとバーじゃなくてスナックになっちゃいますが。

この辺り、まるで音楽における「芸術」と「芸能」のバランスに似ていて、なにか面白い。

つづく

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