映画鑑賞「荒野の決闘」
この映画を観たのは何年ぶりだろう?記憶では小学生の時に映画館でリバイバル上映されていたのを見たはずだから、もうかれこれウン十年前?
ゲ!という訳で深夜放送で再びこれを観た。
ご存知OK牧場での決闘に至るオハナシですが、これは西部開拓史上の有名な出来事で、事実なんですよね。映画では古典的名作とされているのが、ジョン・フォード監督、ヘンリー・フォンダ主演の「荒野の決闘(オーマイダーリン・クレメンタイン)」ですが、同じ出来事を描いた別の作品としてはジョン・スタージェス監督の「OK牧場の決闘」という映画もあります。活劇としてはそちらも面白いのですが、西部の詩情溢れるという意味ではこの「荒野の決闘」のほうに軍配が上がりますでしょうか。
ところで戦争が終わってジョン・フォード監督が真っ先に取り上げたこの作品ですが、ナント、そもそもはジョン・フォード監督はワイアット・アープから直接このハナシを聞いていて、それで映画化を思い立ったのだそうです。この決闘は確か1868年くらいの出来事ですから、それを1930年代に聞いたとしても、ワイアットさんはさぞかし高齢だったんでしょうねえ。
有名なドク・ホリデイを演じるのはヴィクター・マチュアですが、映画の中でヘンリー・フォンダ演じるワイアットがドクのことを「ハンサムだなあ」と言うシーンがあります。なるほど確かにドクはハンサムで、おまけに独自の哲学を持った知的なドロップアウターです。
いや、まー、この映画はなかなかにダンディズムを描くことに中心を置いていまして、西部劇という割には活劇シーンは少ないほうじゃないだろうか?だから詩情溢れる名作なんて言われ方をするんだと思います。
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