フルートのれんしう
デイブ・バレンティンというのはGRPレーベルの花形フルート奏者だが、その彼がサンタナでお馴染みの”Oye
como va”を演奏していて、だけどそのピッチというか音域がかなり高いので、ひょっとすると違うキーで演ってるのかと思い、自分でもフルートを出してCDと一緒に演奏してみた。
そしたらキーはいつものAmなのだが、音域が一番高い3オクターブ目のAの音から始まる音域だったのでビックリ。フルートというのは運指表によれば4オクターブ目のF#まであるという、大変に音域の広い楽器なのですが、3オクターブ目のAといったら、ボクなんかには実際に演奏で使える最高音だ。バレンティンはそこから上の音域で演奏するのだから、こりゃタイヘン。
てな訳で本日はフルートの高音域を特訓することにして、ピーヒャラとれんしうする。がしかし4オクターブ目のC#、D、D#(Eb)、E、F#、なんて、とてもじゃないが簡単には音になってくれない。思いっきりスピードを上げて吹き込んでどうにかDの音が聞こえるというのが精一杯。これじゃ”オエ・コモ・バ”が演奏できないよ〜。
本来キューバで使われているのは、フルートではなくて木製のフラウタっていう、まあ、フルートのスペイン語読みだと思うんだけど、そういう楽器で、これはフルートとピッコロの間くらいの音域なのですよね。でそういう楽器で演奏する気分を普通のフルートで出そうと思えば、どーしてもこういう高音域が必要になってくる訳です。
だからラテン好きなボクとしては、サックスのフラジオ以上にフルートでこういう音域をピ〜ヒャラと演りたい。演りたいのだけど、むむむ、どーも先は長そーだ。だって難しいんだもん。
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