10年ぶり?
電話があって、それは旧知のBっちゃんからなのだが、なにしろ近所にいることは知っていても、ずいぶんと”サ・フェ・ロントン(C,a
fait longtemps)”。--いけね、フランス語ひけらかしちゃった--”Long
time no see”だ。
彼にはボク達のラテンバンド結成時にはレギュラーで入ってもらっていたのだが、次第に彼はレゲエにハマって行き、おまけに子育てのなんとかかんとかなどもあって音楽でのお付き合いが無くなっていた。その彼からの電話なのだが用件はというと、「ライ・クーダーのラテンを取り上げた”あの”映画が当たってるみたいだし、そろそろ世間でも純粋なラテン物の流れがきていない?」というもの。
元々彼はラテンのパーカッショニストで、コンガやボンゴ叩かせたらなかなか味のある演奏をする人だ。その彼がサンバ比重を高めていったボク達のバンドに嫌気が差して、彼と若い人たちでレゲエユニットを作って活動していたみたい。でそのユニットはどうなったのかを聞いたら「みんな結婚したり出産したりで自然解消というか、長期休止状態」なのだそうだ。
そこにマニアックではあるが。ライ・クーダーの手がけたオールド・キューバン・爺ぃたちの音楽ドキュメント映画「BUENA
VISTA SOCIAL
CLUB」の隠れたヒット。しかしねえ、ヒットしたっていうけど、やっぱり都会のっていうか、一部のマニアック層に受けたっていうだけじゃないのかなあ。このスペイン語の映画タイトルだって「社交クラブへようこそ」っていうだけだしねえ。
「コンガとサックスとピアノだけでラテンを演るとか、どう?」って彼は言うんだけど、あのねえ、似たようなもんならもう既に演ってますぜい、ということでタキシード・クラブのことを教えてあげて、ついでに来月はアソビにおいでと誘っておいた。まずはとにかく家から出かけなくっちゃね。それでもって人脈を広げるとか、自分の演奏をアピールするとか、お店の人に顔を覚えてもらうとか、、そゆのをしていないと来るハナシも来ないんだからさ。
しかし彼の言った一言は良かった。「失われた10年を取り戻そうと思って」だって。という訳で今日は”いつまでも元気にラテンしているキューバンなオールド・ミュージシャン達のドキュメント映画”からの写真をおまけだ。
時代は”キューバン爺ぃ”の生き方らしいですゾ。
|