20世紀デザイン切手・第11集
今月もやってきました「20世紀デザイン切手」。今月のは新聞でもちょっと話題になった、日本初の楕円形の切手。
これは最初から楕円形にデザインされてた訳ではありません。当初は一万円札の一部を普通の四角い切手にするはずだったのですが、「そりゃチトマズいぞ」という声が上がって、急遽楕円形に変更されたものです。郵政省Vs大蔵省ってことでしょうか。
でこの一万円札のデザインがスタートしたのが1958年。東京タワーの完成した時だそうです。
この頃はテレビ放送が始まって数年経った時期でして、まだ放送は朝から昼頃と、次は夕方から夜9時とか10時くらいまでしかやってませんでした。
そのテレビ放送での一番の国民的人気番組はプロレスですね。しかもプロレスと来れば「空手チョップ」という必殺技で有名な力道山の活躍がものすごく人気がありました。アメリカから招いたシャープ兄弟を空手チョップでバシバシとやっつけるというのは、実は敗戦国日本Vs戦勝国アメリカという構図で、それによって胸のつかえを下ろすというような精神的救いの面もあったりしたんじゃなかろうか?などと今になって思ったりする訳です。
ボクの家には早くからテレビがあったんですけど、プロレスの放映時間になると、近所のおじさん達はもちろん、全然知らない人までいっぱい、テレビの置いてある狭い部屋にひしめきあっていました。後で聞いたら両親とも知らない人が上がってたりするんですから、ノンビリした時代だったんですねえ。
|