*** テキトー日記 ***

(2000/09/17)

シドニー・オリンピック

公式ポスター「水泳の部」

先週の金曜日からシドニー・オリンピックが始まっていますね。

しかし、今回のオリンピックですが自分でも不思議なくらい興味が湧きません。何故なんでしょうねえ? 一番ヘンな気分になるのが開幕前後のスポーツニュース番組でして、あの「さぁ今回は何個のメダルが取れそうか」という部分でして、なんかこれだけオリンピックがプロ化、個人化してるのに「日本のメダルは何個」とかいうナショナリズムは今の時代の気分とはかけ離れているんじゃないでしょうかねえ。

ま、元からボクはそんなにスポーツ番組が好きなほうではないのですが、それでも東京オリンピックは流石に燃えました!毎日の新聞結果や写真を切り抜いてスクラップブック作りましたし、アサヒグラフなどの写真雑誌も買ったし、学校では東京オリンピックの記録映画を観に行ったし。チャスラフスカは綺麗だったし、日紡貝塚は回転レシーブだし、アベベは裸足だし。

・・・でもねえ、今はそんなに簡単に国別対抗スポーツ合戦という気分にはなれないでしょう?それに元々IOCでは「オリンピックは国別対抗ではない」と言ってるそうですね。そうとは知らなかったんだけど。

開催国オーストラリアの先住民族であるアボリジニーの選手が「勝ったらアボリジニーの旗を持ってウィニングランをする」と言ってますが、そっちのほうが興味あるなあ。今回は独立宣言したものの、未だ国家として認められていない東ティモールからも選手が参加しているそうですが、そういやパレスチナあたりはどうなんでしょう?誰か参加してるのかなあ?

でも考えてみると、東京オリンピックがスポーツ報道番組は儲かるというきっかけだったんですよね。あれ以降、スポーツは徐々に一般のニュース番組に組み込まれていったんじゃなかったっけ?

なんか、選手も報道も、全部コマーシャリズムに踊らされているような気がして、あまり楽しくない。おまけにオリンピック期間中は国内支出が減るんだそうです。でも証券アナリストに言わせると、メダル数が多い時はその後の経済は上昇に向かうってことらしいですから、明るいムード作りには大きな影響力を持っているのかもしれませんねえ。