*** テキトー日記 ***

(2001/01/05)

映画「ピアノレッスン」

正確にはこれも昨日1/4の深夜なのだが、なかなか素敵な映画をテレビで観た。「ピアノレッスン」。とは言っても音楽映画ではない。れっきとした恋愛もの、それも誠に大人の非常に映像の美しい官能的な映画です。ハリウッド恋愛ものとは違い、感性--右脳レベルにピリリと効きます。

ハーベイ・カイテルは何演じてもイカシてるんだなあ!粗筋は6歳のころに言葉を失った女性が、写真見合いで太平洋の辺鄙な島に子連れでやってくる。沢山の梱包された荷物の中で彼女が一番大事にしているのがピアノ。この砂浜に置かれた梱包されたピアノのシーンの映像が素晴らしい。

そんな彼女に惚れるのが、野心家の写真見合いの相手ではなく、これも英国出身の、でもほとんど世を捨てたような男(ハーベイ・カイテル!)。彼は彼女のそばにいたいがために彼女のピアノを運び、彼女にピアノレッスンを頼む。しかし実際には彼女がピアノを弾くところを見ているだけなのだ。彼女が帰った後、彼は裸になりピアノに触れる。

損得を伴わない、正直な愛のカタチに触れることができます。「あの男なら私を直してくれる」彼女がそう感じたものはなんだったのか。肉体的な欲望も包み隠さずに、この映画は男女の愛を描いています。一生懸命に彼女を愛し愛されようとする見合いの夫はなぜ全く彼女から見向きもされないのか。--左脳だけで生きようとしてはイケマセンねえ。

映像も大変美しい1993年のオーストラリア映画です。感性のレベルを上げたい方には特にお薦めです。

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