深夜の木曽路山中ドライブ
この日の東京出張は朝から雨。東京も終日雨。
夜は人とあって食事しながら近況報告などおしゃべりを楽しみ、時刻は夜の11:20。池袋発伊勢行きの夜行バス停留所。
おや?「雪により大幅に時間がかかる予定」という張り紙がしてある。そっか、東京は雨でも中央高速が通る長野県などでは雪なんだろうなあと思ったが、案外ヘ〜キで走れるかな?などという甘い期待もあった。
バスが走り出してすぐに「ただいまの情報ですと中央高速なんとかとなんとかの間が雪の影響で通行止めとなっておりますので伊勢到着時刻は遅れるものと思います」とのこと。
ふむふむ、ちょっとくらい遅れても、ま、それも面白いかと思っていたのだが、、深夜、バスの前から二列目に座っていたボクに運転手が外の人と話している声が聞こえて目覚めた。どうやら中央高速沿いは大雪らしい。
何度もバスが止まり、その都度外にいる人となにか道路状況のことなどで運転手が打ち合わせをしている。そのうち気が付けばバスは高速ではなく信州の山奥といった風情の山道をソロソロと進んでいる。わ〜、昼間だったら綺麗かもしれないが深夜なのでバスの前しか見えない。道路両脇に積み上げられた雪の量は相当なものだ。時々凍結路面の氷が固まったんものがバスに削られ道路を後ろに流れていく音がする。ガリガリ、ジャジャジャ、ツー。当然バスはノロノロ運転だ。しかも、をいをい、きつい急カーブじゃない?これで一般国道??
再び目を覚ましたら5時すぎ。本来ならばもう三重県内に入っていなければいけないのだが、あたりを見回してみるとどうもまだ木曽路だぞ〜。
実際は長野は抜けていたみたいだけど、それからやっと春日井市に入って、名古屋を抜けて、三重県に入ったのは朝の10時前。
それから雪のかけらも無い三重県を南下して、やっと伊勢に到着したのは5時間半遅れの昼の1時。13時間半もバスに乗っていた訳で、これならもうニューヨークあたりに着いてるんじゃないか〜?
降りても足がフラフラして地面が揺れている。ヤダね〜。とんだ木曽山中深夜ドライブでありました。
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