スイミングスクール体験入学
粋なアソビのひとつとして考えてるものに、洒落たホテルプールでバタフライで泳ぐというイメージがある。ところがそんなイメージを持ってる割にはボクはほとんど泳げない。だから一度ちゃんと泳法を習いたいと以前から思っていた。
だけど最近はほとんど毎晩がサックスの個人レッスンだし、たまにはジムに行ってトレーニングしたいしで、なかなかその時間が取れなかった。でも夏が近づくとやはりバタフライのイメージが頭の中でバタバタしたりする。
そこで市内にある3ヵ所のスイミングクラブに電話で問い合わせてみた。その結果、Aスクールはジムも併設なためにプールだけの会員というのは無くて、その結果少なくとも3万近く掛かるし、コーチに教えてもらうためには毎回昼までに直接出向いて夜の予約をしなければいけない。電話ではダメなんだそうで、しかもコーチに教えてもらうためには先着10名までという決まりもある。暇な人ならそれでもいいだろうけど、働く人の味方とはとても思えないような仕組みだ。有閑マダム専用か?
Bスクールはプールだけの会員もあるのだが、事前に健康診断書だのなんだのって、手続きが細かくて妙に面倒くさいことを言う。なんだかボクとの相性が合ってるとは思えない。
残るCスクールは歩いても行けるほどの近くにあって、しかも一番歴史がある。言い方を変えれば設備とかも古い。ここは以前は結構お子様中心のところだったはずで、毎晩成人コースがあるなんてまだ最近のことのはずだ。でもここは料金はリーズナブル、事前の細かい手続きも無いに等しい、ちゃんと初級、中級にはそれぞれのコーチがついて、しかもフリーで泳ぐのも自由、平日なら毎晩でもOKとのこと。おまけに無料の体験入学もある。
これらを予め調べておいたのだが、肝心の行く時間が取れない。そしたらこの日、サックスのレッスンの生徒さんから仕事の都合でドタキャンが入り、急遽、このスイミングスール体験入学をしてみることにした。
簡単な受付を済ませるとゴーグルとキャップを借りて、「右手が男性更衣室です。奥の階段で二階に上がって体操を済ませてください」というアッサリした指示を受ける。
更衣室といっても下駄箱の横に古くて広いカーテンで仕切られた銭湯の脱衣場を思わせるものがあるだけで、ここはホントにアスレチックプールか?
ともかく着替えて(ロッカーが小さい。脱衣籠みたい(^^:
)二階に上がる。7時半から30分の入念なストレッチ。これは気持ちイイね。以前ファンクダンスを習っていた時もストレッチはやっていたのだが嫌いじゃないな。今日は少なくて寂しいですね、なんてコーチが言っていたが、それでも20人くらいは居たか。
その後、いったん解散。何の指示もないのでプールの方へ行こうとしたら、8時になるまでは前の子供達が泳いでいるので入れないと常連らしき人に教えてもらう。
んじゃまあ、シャワーでもと思ったが、これどうやって出すのだ?よく見たらバルブをひねるのではなく押すと書いてあるので、押してみたら勢いよく水がドバババと出る。水だから冷たい。しかしこれどうやって止めるのだ?
辺りにいた人にどうやって止めるんですか?と尋ねても「さぁ〜?」という返事。え?なんで知らないの?「温水はこっちのバルブですよ」と教えてくれたので、そっちをひねると天井から2坪くらいの面積に一斉に温水がザザザーと落ちてきた。たぶん誰も水のシャワーを使わないのだなと知る。
他の人たちもシャワーに来たので、そろそろ時間と思いそのままプールに出る。水泳の達人と見られたのか(^^:、自由コースをこちらですよと声を掛けてくれる人がいたが「泳ぎを習いに来たので」と答えると「初級は一番端のコースです」と教えてくれた。
この日の初級コースは10人程度で、20代から60代までの女性が7人くらい、20代と思しき男性が2人、コーチは先ほどストレッチを指導していた女性。でここから約1時間、基礎を教わる。なかなか楽しいゾ。
レッスンが終わると、当たり前だが入った時の逆順でコトが進み、違うのは乾燥室という名のドライサウナで体を乾かすということ。アッという間に乾くもんですなあ。
しかしパウダールームがある訳でなく、身づくろいをするにはホントに銭湯と変わりがない。だからロン毛のボクはちょと困る。眼を洗ったり、水を飲んだりするところも無かったみたいなんだけど、どこかにあったんだろうか?トイレの洗面台みたいなのが二つ、あるにはあったんだけど。
終わってゴーグルとキャップを返したら感想を書いてくれと言われたので、「レッスンは大変良かったですが、ロッカーはなんとかなりませんか?」みたいなことを書いて、口でも言った。だってスーツ着てたら脱いで置くところなんか無いんだもの。ちょっと荷物持ってる時も困るだろうし。
さてボクはこのプールに通うようになるんでしょうか?(今のところ自分でも分からないのだ。)
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