画面の外の右奥が神島
その披露宴の出番待ちの時に見かけた、ロビーから続く屋外テラスの様子。いかにも夏の終わりを感じさせる風景だったので思わずパチリ。
ところでこの写真の正面の右手には神島が見えていた。小さい島だがけっこう急峻な山を持っているので海に浮かぶ三角形といった感じだ。
マイブーム(三島作品を読もう)のほうもちょうど「潮騒」を読み始めたところで、ご存知のようにこれはこの神島が話しの舞台となっている。
まだ60ページほどしか読んでないが、これは確かにそれまでの三島作品とは違うし、これ以後の三島作品とも質の異なる、なんというか三島の別の側面を表した作品であるのが分かる。舞台が孤島であるのも、それまでの現代社会を常に背景にし続けた三島作品とは全く違う語り口を可能にさせた要因であるかもしれない。
まるでコルトレーンのディスコグラフィーにおける”バラッズ”の存在のようだ。