久しぶりに大きなホールでのコンサートライブを鑑賞した。今流行りの美人女性ジャズ・バイオリニスト、寺井尚子と彼女のバックを務めるピアノトリオ。
実は今回のコンサートでは、バックドラマーが地元調達する予定の18インチのバスドラムのドラムセットが確保できず、お友達でどなたか貸し出ししてくれる人はいませんかとイベンターからボクに依頼があったりしたのだった。
結局は間に合ったみたいなのだが、なんだかそういう訳で縁がないとも言えないコンサートになったので、余計興味深く聴いたのだった。
んで、内容はというと、バカっ速いビバップとかリズミックなロリンズとかの曲は確かにジャズだけれども、あれだけブルースフィーリングの無いものをジャズバイオリンと言えるのだろうか?という気にさせられた。
もちろん彼女のバイオリンテクニックは一流で、その上手さみたいなものはなんの文句もないのだが、上記のジャズチューンやフュージョン曲など、全て速いか、ややこしく込み入っている曲かであって、その他にはピアソラなどのジャズでは無い曲なのだが、一番しっくりくるのはジャズもの以外の曲だったりする。
そりゃま、確かにチック・コリアなんかも「私にはブルースルーツは無い」とか言ってるし、なにもアメリカ黒人だけがジャズだとは全然思わないんだけども、それにしてもブルースに代わる何らかのブルース要素というのは要るんじゃなかろうか。-----そんなことを考えてしまったコンサートだった。