結婚式場での披露宴
今週の終末は土日と連続して結婚式バンドを依頼されている。生憎の花冷え、菜種梅雨、強風という天気の今日は某結婚式場での披露宴バンド。
バンドといってもサックス、ベース、キーボードの3人なんだけど笑っちゃうのはこの3人が3人とも誰かのトラで入っているということ。(註:トラとはエキストラの略で、代理の人というバンド業界用語)
「3時に入って、譜面は向こうにあるのからテキトーに選んで、式の進行などは司会者と打ち合わせして、」と聞いていたので、披露宴は4時からかと思ったが、行ってみたら3時にはもう始まっていてビックリ。いったいセッティングはどうしたらいいんだ?譜面はどこにあるのだ?打ち合わせはいつするのだ?司会者はもうしゃべってるぞ。当然チューニングなどは本番合わせ?
結局、ここに入っているいつものメンバーはこうした用意非周到なやりかたが日常なのだと伺い知る。なんでもドタバタとその場その場でどうにかしていくという、まーなんと言うか、中途半端気分〜っん!
でもこんな内容ではあったけどいいところもあって、それはこの結婚された新婦が両親にあてて感謝の作文を読み上げた時のことなのだけど、その作文がなかなか素直で感謝に満ちた、それでいて既製品的なよそいきの内容ではなく気持ちの吐露がこもっていて良い文章だった。なのでこの時は参列者のみならず式場側のスタッフたちからも一段と盛大な拍手をもらっていた。