たまにバーへ行くといろいろ面白いモノにお目にかかったりする。古くはカウンターでのトランプ一人遊びから始まって、キャストパズルと呼ばれる金属製のゴツイ知恵の輪が流行ってたり、シガーバーとは行かなくてもシガー(葉巻)を取り揃えていたり、あるいはちゃんとシガー用の細長い灰皿を完備していたり、洋風バーなのに焼酎や日本酒が流行ったりといろいろだ。
バーも最近では圧倒的にビストロ系といった食べ物を出すところが増えてきているみたいだけど、ボクは純粋なバー、つまり食べ物は一切なしというところが好きだ。ボクはおつまみも要らないんだけど、置いてあっても許せるのはナッツ類などのドライ物だけに限る。お通しなんてバーでは必要ないぞ。と思っている。グラスに食べ物の脂が付いたりするのは酒の味を落とすだけだから。
そういう硬派のバーでは食べ物を出さないから→手元が薄暗くてよい→なので照明が落ちている→その結果店内での陰影が深い、となってそういう照明下でひと時を過ごすのも大変心地良い。
音楽も大事だが、これはどこへいってもだいたいジャズだ。一時はテレビのトレンディドラマの影響と思われるのだが、どこへ行ってもコルトレーンのBalladsだったりした。ほかにはビル・エヴァンス・トリオもよくあるBGMなのだが、最近では小林桂だとかTOKUだとかの男性ヴォーカルもちらほらお目にかかる。いや、耳に入る。
そんな気分のよいバーの一軒で発見したのがご覧の発光する氷。これの入ったオンザロックス系のカクテルをほの暗いバーのカウンターで見ていると不思議な印象が強く残る。
写真は全部の種類を一斉に発光させて並べたので、ちょっとセンス的にはイマイチになってしまったんだけどね。