入り口は直径1mくらいしかない
20代を東京と横浜で過ごして32歳の時に伊勢に帰ってきたのだけど、その頃まだ小さい子供を連れて家族4人で入った洞窟がある。
といっても誰でも楽しめるような観光洞窟ではない。ちゃんとヘルメットとヘッドランプ、アノラックなど装備して地面に、いや、地下の狭い穴に這いつくばるようにして奥へ奥へと進むのだ。冒険気分である。
真夏に入ったのだが、中は寒いくらいで地下水脈に濡れながら這って進むとやがて立てるくらいになるのだが、今度は通路を邪魔するように大きな岩があったりして、まぁ、インディ・ジョーンズ冒険ごっこぐらいには楽しめた。もっとも今はコウモリの糞がすごく堆積しているらしく泥と水と糞だらけになる覚悟がいるらしい。ボクが入った頃はまだそんなにコウモリはいなかったので全身泥だらけで出てきたものだけどね。
で今日は朝から快晴で見事な自転車日和だったので、この洞窟のある”平家の里キャンプ場”までサイクリングすることにした。市街地からそこまでの距離は20km未満なのだけど、なにぶん洞窟は山の中なので最後の登りは結構キツい。久しぶりにMTBのインナーのギアを使ったが、アスファルト路面が濡れた苔で覆われたりしているので、ギアを落としてトルクを上げても見事にスリップして結局上がれない。こういう状況ではスリックタイヤは不利だね。
でどうにか山道を登って20年ぶりくらいに見てきたのが今日の写真の洞窟入り口。この洞窟は案内板に100mほど奥までがガイドされているが探検報告によると最奥部までは300mくらいあるのだそうだ。もっともそんな奥まではちゃんとしたケービング装備がないとたどり着けないんだけどね。
昼過ぎには帰ってきたんだけど、いつものお気に入りの峠よりもヒルクライムとしてはキツいかもしれない。標高は断然低いんだけど勾配が強いからね。路面が苔で濡れているのもあなどれない。