雰囲気あるなあ
クラシックといっても音楽ではない。映画のほうだ。以前にテレビ放映されてビデオ録画したものをまた観始めた。
考えてみれば自分で演奏する音楽のほうはめっきりとクラシックスなのだ。つまり1930〜1960年くらいのスタンダードといわれる楽曲を演奏する時が自分にとっても一番快適だ。
するとやっぱり映画だって1970年くらいまでのものが自分にとって一番ピンとくるんじゃないかと思って古い録画の映画を再び観始めた。手始めはコレ↑だ。
電話口で”ジュテーム”とささやくジャンヌ・モローのアップから始まる「死刑台のエレベーター」。マイルスのスリリングなトランペットがたまらない。
面白かったので本日は二本立てとしよう。二本目はこちら。「黒いオルフェ」
ラスト近くの、サンバを踊るファベーラの子たち
1959年公開なのでおそらくその前年の58年あたりと思えるのだが、当時のリオのカーニバルの雰囲気がたっぷり味わえる。今のエンヘード(パレード)より断然黒っぽいリズムが溢れている。クイーカが大活躍してるよなあ。当時のポルテーラも見ることができる。スルドが今の2.4のオフビートではなく1.3のオンビートなので。やっぱり現在のオフビートスタイルはマンゲイラの考案だと思えるね。
この映画、リオのカーニバルを舞台にしていて全員が素人(映画俳優ではない人たち)なのだが、フランス映画でもあるので全員がフランス語をしゃべっている。それが最近ポルトガル語版が出たんだそうだ。ありりりり?これ元々はどっちの言葉でしゃべってるのかなあ?フランス語のオリジナル版がそもそも吹き替えで出来てたのかなあ?それとも原語はフランス語で後からポルトガル語の吹き替えが出来たのかなあ?
2000年にはリメイク版の「黒いオルフェ」も出たそうだ。こちらは今のカーニバルが背景なので見比べるのもサンバエンヘード好きにはいいかもしれない。