*** テキトー絵日記 ***

(2005/01/03)

バーラウンジ

まだ開店前だ

6週間ぶりでバーラウンジでのデュオ演奏だ。お正月の夜にバーに繰り出してくる人たちは少なくともテレビの正月番組に釘付けになるような人たちではない。ボク的にはそんなの当たり前と思っていたのだが実は旅先でも年末年始のテレビを部屋にこもって観るという人たちは想像するよりはるかに多いのだ。

そんな中で昨夜のお客さんたちはジャズ鑑賞派だったり社交ダンス派だったり、あるいはバー的ムーディジャズ愛好派だったりと、とにかく積極的にボクたちの音楽を楽しんでくれている様子がよく伺えて演奏しがいのある夜だった。

ラウンジとはいえ、こうまで反応が良いとボクとしてもつい張り切ってしまったりするのは仕方の無いところだろう。毎回熱心な拍手の上にオゴリのグラスが届いたりチップをもらったりと演奏している側としてもうれしいことばかり。

残念なのは一昨年の年末にここのバーで会った人との再会が果たせなかったことだ。そのとき彼女は「普段は六本木のバーで歌ってます。来年は譜面を持ってくるからマイクを用意しておいてください。一緒に演りましょう。」という約束をしたのだが、その彼女が今年は大晦日の夜にちゃんと自分の譜面を用意してバーに現れたということなのだ。

去年は年末年始ということでバーに入っていたボクたちなのだが今年は年始だけなので、約束した彼女と日にちが合わず再開セッションが出来なかったというわけだ。

実はボクとしてもそのときの何気ないハナシをずっと気にしていたのだが、本当にちょっとした、ひょっとしたら単にその場限りのハナシで終わってしまうような約束がちゃんと一年後に実現しそうになったわけで、実際には実現しなかったのだがなんだかいいハナシだなあと思う。ポール・オースター氏的ストーリーだと思いません?

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