演歌歌謡ショーの一日スタッフとなる。男女あわせて7人の歌手が出演するのだが、あいにくボクは一人も知らない。ただ「あさみ
ちゆき」という新人歌手が歌う「井の頭線」という歌は一月ほど前にTBSラジオのお昼の番組で一週間続けて取り上げていたのを聴いていたので知っていた。
なぜそれが印象に残ったかと言うと、その歌詞の内容、というか歌い始めの文句である。「永福町で電車が止まって急行待ち合わせ〜」とか「下北沢ではなんとかかんとか」とか。妙に特定地域色が強い。
ボクは学生時代に下高井戸に住んでいたし学校は明大前だったし、行きつけのジャズ喫茶は渋谷とか吉祥寺だったし、青春のデートの思い出なんかも井の頭線にまつわることが多かったしで、この歌が印象に残っていた。
おまけにこれを歌う「あさみ ちゆき」という人も相当異色である。演歌なんだけどジーパン姿で、自分でギターを弾きながらストリートライブをやってしまう。五月には六本木のスィートベイジルでライブをやるというから驚き。ストリート演歌とでも言うのだろうか。ちょっと梶
芽衣子なんかの路線と重なるような感じもする。