朝食を食べながら開いた新聞にどこかの藤棚の写真が出ていた。そうか、そういう季節だ、ボクも藤を見に行こう。
この辺りだと二見の太江寺の藤棚が有名だと記憶していたのでスーパーに買出しに行く前に寄ってみることにした。なにしろこの前太江寺に行ったのは確か20年くらい前だったので、どこにクルマを置いていいのか分からずちょっとウロウロしたりしたが、なんとか山寺に到着。すると、、ありゃりゃりゃ?大勢のおじさんカメラマン達がボクの行く手をさえぎるように背中で壁を作っているではないか。
「すみませーーん、通らせてくださーーい」「はいはい、皆さん、通らせてあげてくださーーい」という撮影指導の方の誘導でそこを通り抜けてみれば、なんとモデル撮影会の最中なのでありました。藤棚の下にミニステージを持ってきてそこに3人の若いお嬢ちゃんを配置して藤とねえちゃん、もとい、藤をバックにモデルのお嬢さんという構図の撮影でありました。
しかしねえ、「あーー、暑いくらいだしこれも(←着ていたカーディガン)脱いじゃおっかなあ」「おーー、○○ちゃん、だんだんノッてきたね」、ってなんか貧相な会話だねえ。台の上に横一列で三人(背丈デコボコ)が並んだだけのシチュエーションにそんなに群がるかねえ、ヌード撮影じゃあるまいし。
肝心の藤はというと、これがまだ早すぎて半分くらいはまだ蕾、それに咲いてるほうの藤を見てもなんだかパッとしない。そこでここでの鑑賞を早々に諦めていつもの外宮は勾玉池の藤棚にシフトすることにした。
こっちは棚の面積は小さいのだけど背景が綺麗だし、おじさんカメラマン達が大挙して群がっているということもない。でこれを今日の一枚としておこう。