マウンテンバイクは悪路に強い。しかしそれが大きな石が砂利のように転がっている路面だとか、岩だらけの道だとかではハナシが違う。おまけにそれらの路面が平均でも9%近い勾配になっているのだから乗って上がるということは完全にお手上げだ。
部分的にそういう悪路があるというのならまだ走破したくもなるが、それがえんえん6kmも続くとなると自転車をどこかにおいて歩いて登山をするほうがマシだと思われる。第一、いくら登りを我慢したところで下りでもやっぱり乗って降りることは不可能に近い、もしくは危険で無謀と思われる。
ということが良〜く分かった朝熊山宇治岳道の自転車登山でした。途中で諦めて下まで降りてきたところで出合った神宮支庁の山林管理の人と山道談義。この朝熊山の南側斜面は神宮神域となっていて管理は神宮がしている。山側ではあっても神宮境内付近には防犯センサーなどがあったりするんだとか。ハナシをしているうちにここではない別ルートの登山道があるとの情報を得た。そこを登っていくとこの宇治岳道と途中で合流するという。有名な朝熊駅からの登山道とは別のルートだ。
ではそっちの様子を見てこようと楠部は四郷小学校の裏手あたりの細い道をどんどんと山のほうに走っていく。近鉄の線路をくぐったところで完全に山道となった。それでもほんのしばらくは自転車に乗って登れたがすぐに急勾配、悪路、となって押しとなった。こっちは宇治岳道と違って完全にシングルトラック、というより獣道なので道幅が狭いから担ぐということもできない。
宇治岳道は朝熊山の南側斜面なので日当たりは良く、乾いた石や岩系の悪路だったのだけど、こっちの楠部道は北側斜面なので濡れた土や泥系の山道で、それでも最初のうちは「お!これならイケそうかも!」と思えたもののすぐに「これは干上がった沢か?」と思えるような悪路となる。
このあたりは良かったんだけどね、ここから先が、、、、。
それでも自転車押して上がっていったら宇治岳道と合流する前に有料自動車道路であるスカイラインと合流したので、しめた!とばかりにこの観光道路を一気に下ってきた。さすがにアスファルト路面の山岳道路を下るのは気持ちがいい。ただしブロックタイヤは舗装道路ではかえってグリップが効かないので、せっかくの下りではあるがブラインドコーナーも多くあるし、スピードを押さえながら降りてきた。唯一料金所前を通過する時だけはスピードを上げたけどね。下り側にはゲートはないが基本的に自転車通行が禁止されているはずの観光道路を自転車が二台走ってきたので職員が慌てたらしい様子が通過する時に見て取れた。
結局、登山というには惨敗な結果だったが、それでもあのスカイライン(の一部分)を自転車で下ったという愉快な経験が出来たので楽しいサイクリングとなったのでした。わはははははは