時間軸に沿っていうとまずはグラナダのホテルを出たあと、コスタデルソル(太陽海岸)を西に走り午前中はミハスの白い街並みを散策する(下の写真)。ここも海外からの不動産投資客が殺到していて豪華な別荘や自宅となっているが、そのどれもが一億円を下らないそうだ。海外でこの値段だからねえ。ミハスは山の中腹にある小さい集落だけど、ここから見下ろすとふもとの街並みの向こうには地中海が青く光っているのが見える。
午後はセビージャ(セビリヤ)に入って市内観光。ここでも圧巻はセビージャ大聖堂。15世紀に建てられたスペイン最後のゴシック建築様式のカテドラルはヨーロッパで3番目に大きいカトリック寺院だ。ちなみに一番はローマのサン・ピエトロ寺院、二番目がロンドンのセント・ポール寺院。
これが外観
ここも元はイスラム寺院が建っていた場所。すなわちイベリア半島全体を勢力下に置いたかつてのアラブ系イスラム勢力を、レコンキスタ(国土回復運動)と呼ぶ奪還の戦いで勝利したキリスト教の勢力を誇示しているわけだ。
それにしてもこの内部の出来栄えは圧巻で見るもの全てに圧倒される。柱はもちろん壁や天井の装飾、彫刻、パイプオルガンに至っては7000本のパイプで出来ている。それもスペイン式とイタリア式の二台もあるから驚き。パイプオルガンデュオが出来るぞ。ちょうど行った時は礼拝が行われていて荘厳な雰囲気の中で、パイプオルガンの音色や聖歌隊のコーラスのような掛け合いの祈りの言葉?などが醸し出すいかにもヨーロッパなキリスト教的雰囲気も堪能できた。とにかく巨大なゴシック建造物でした。
次に訪れたのが1929年の万博にスペイン館として建てられたスペイン広場。ちょうど結婚式を終えたカップルが馬車に乗って写真を撮りにきていたのでボクも「フェリシダーデス!」と声を掛けて撮影させてもらった。
まるでどこかの結婚式場のパンフみたい(^^ゞ
このあとは定番のフラメンコショーなどに出かけたが、まあそれはそんなに珍しいものでもなかったので割愛。ちょうどこのセビージャではフラメンコの国内大会みたいなのが開かれていた。流石は本場のアンダルシアだ。
**** 一口情報 ****
これでアンダルシア地方の3都市(コルドバ、グラナダ、セビージャ)を回ってきたわけだが、今年の夏のアンダルシア地方の最高気温はナンと
52度!
夏は40度以上になるのは毎年のことでも、さすがに52度はジモティにもキツかったらしい。それでいて湿度はほとんど無いからまるでドライヤーを目の前で浴びてるという気分なんだそうだ。恐るべし、アンダルシア!