先日自転車登山をギブアップした朝熊山の宇治岳道ルートのリベンジを果たそうと今日は山頂からあのルートを降りてきた。といっても自転車ではない。正統派登山スタイルとでも言いましょうか、早い話が「歩き」でだ。
ボクはそもそも山歩きとか登山とかには興味は無かったのだけど、奥さんがしばらく山歩きに行ってないというので、朝熊山なら付き合うよということになったのだ。狙いは先ほども書いたようにギブアップしたリベンジだ。いや、そりゃもう自転車では無理っぽいのでせめて歩きでどんな道だかを制覇しておこうという意味だ。
ルートは近鉄電車で朝熊駅まで二駅乗って(200円)そこから歩いて山頂を目指す。2.4kmの登りなので1時間半くらいで登れる。このルートは一番有名で地元の人間なら誰でも一度くらいは経験あるみたいだが、少なくともボクは生まれて初めての朝熊山登山だ。
500数十メートルの山なのでほとんど一気に登ってちょうどお昼に山頂。だいたい1時間半くらいで登ってきた計算になる。買ってきたおにぎりを食べてちょっと休憩してさて下山。帰りはもちろん宇治岳道を選ぶ。このルートは朝熊山の尾根沿いに下る道で、戦前から昭和39年まではバスが通っていたという道だ。長さは登ってきた朝熊道の3倍ほどで7km以上ある。これをMTBならなんとか走れるんじゃないかという下調べの魂胆もボクにはあった。
この橋でそれまでの北側から南側斜面に移る。
で歩いて調べてみた結果だけど、山頂から途中のスカイラインを越える橋(上記写真)のあたりまではほぼ快調に走れそう。部分的にはキツイところもあるけれど、それでもまあ山道という意味ではクリアできそう。
だがしかし、その後がイケマセン。山岳ルートという意味でなら走れないこともない部分もあるのだけど大部分は大きな石がごろごろ転がっていて、しかも猪がやたらめったら掘り返すので路面が安定せず歩くのでさえ大変という部分が多い。猪の件はちょうど山を見にきていた保全作業の人から聞いた。あんまりあちこちが掘り返してあるから重機かなんかが入ったのかと思ったら、これ全部が猪の仕業なんだそうだ。猪のせいで山道が荒れると言っていた。
この程度ならOKなんだけどね、、宇治岳道
結局、宇治岳道は半分くらいしか自転車では無理という結論に至った。下に降りてくるにつれて道が掘れて岩面が露呈している部分も多くなるしね。
途中で放棄されていたトラックがあった。運転席周りはご覧の通り。前から見てもどこのトラックか分からない。飾り文体で<ahall>という車名?があった。しかし鉄は長持ちしないものだというのがよく分かる。それにしてもよくここまで上がってきたなあ。今だったら絶対に無理という難関の場所がこれより下に何箇所かあった。これが上がってきたのは数十年前なんだろうか?
下りの8kmほどを2時間半かけて降りてきた。そのまま内宮のおはらい町へ出たらものすごい人出。ただでさえ三連休の真ん中で混みあう上に今日は西条市のだんじりが数十基もやってきていて、内宮前はそれを見ようという人でさらに混雑を増していたのだった。おかげで帰りのバス(410円)は超ノロノロ運転だった。やれやれ。