昨日の天気予報が言っていた通りになった。日中は強い北風のせいかと思ったのだけど、日が暮れてからは気温がグングンと下がり夜になったら風は収まったがとても寒い。ちなみに関東地方では今日が今年の木枯らし一号となったらしい。春は一番と言うけれど木枯らしは一号というのが不思議だ。
トニー・ベネットのCDと共にアマゾンで購入したウェイン・ショーターの伝記本「フットプリンツ」を読み始めた。全部で400ページ以上あるうちの未だ数十ページを読んだだけだが、12歳の時に彼が読んだ本について「不思議なものに対して素直に驚嘆する感覚に惹かれた」と語っているところなどが、いかにも彼の音楽を物語っているように感じた。
この本にはジャズマンとなってからのエピソードがいろいろと出てくるし、マイルスを始めとする一流ミュージシャンのショーターに関する記述などが沢山出てくるのでとても楽しみだ。なにしろウェイン・ショーターは自分の作曲した数々の名曲を長い間、譜面として出版することを禁じていたし、なによりも彼の独自な音楽についてコンセプトや方法論、あるいはそのイマジネーションの源泉など、あまりにも語られずにこれまで来ているので、曲の作り(構造)や曲名と同様に彼自身が不思議という印象を持たれがちなのだ。そうした不思議感についてこの本は解明の手助けとなってくれると思っている。
とはいえ一番の大きな理由はボクが彼の音楽の大ファンだということに他ならないのだけどね。