確かにこの街灯はスペイン各地で見かけたものと同じようなデザインだ。ただいくら街灯がデザイン重視していても背景が大きく違うのでフォトジェニックな景色とは言いがたい。例えばビルの窓には小さいテラスがあってこの街灯と同じようなデザインの鉄の手すりが欲しいところだ。しかしそれよりも大きな違いは電線や電柱の存在。写真を撮り始めて思うのだけど電柱にしろ電線にしろそれらの存在が街の景観を大きく損ねていることは間違いがない。ただ日本みたいに地震の多いところだと電線地中化はコストパフォーマンスが悪いことは用意に想像出来る。
街の景観ということで言うと、スペインでは看板が禁止されていて看板を出せるのは薬局とパン屋くらいだというハナシを聞いた。つまりまさかの時と日常の食料だけは店が存在を主張しても良いという考えだ。だから街中の景色が統一されていて綺麗なのだけど、逆に言うと各商業施設がそれぞれ好き勝手に看板をだしている日本の街の景色はきわめて東洋的と見えるんだろうなと想像した。そういえばアジアっていう気分でTOKYOや香港の街中を描くときに原色に溢れたごちゃごちゃとした看板の景色なんていうのがよく見られたりするのも、あれがアジアの特徴的な様子となっているからなんだろうな。